前半は圧倒されるも後半は主導権を握り逆転!
11月10日(現地時間)、ブンデスリーガ第11節が行なわれ、ドルトムントは3-2でバイエルンを下した。
首位のドルトムントが3位のバイエルンをホームに迎え撃つという、近年では珍しいシチュエーションのなかで行なわれた伝統の「デア・クラシカー」。香川真司は6試合連続でベンチ外となった。
立ち上がりから仕掛けたのは、アウェーのバイエルン。早々にレバンドフスキがスルーパスを受けてペナルティーエリアに侵入したり、ゴール前のニャブリに良いクロスが入ったりと攻勢に立ち、5分にはリべリがエリア内でアラバとの壁パスからフィニッシュまで持ち込む。
首位のドルトムントが3位のバイエルンをホームに迎え撃つという、近年では珍しいシチュエーションのなかで行なわれた伝統の「デア・クラシカー」。香川真司は6試合連続でベンチ外となった。
立ち上がりから仕掛けたのは、アウェーのバイエルン。早々にレバンドフスキがスルーパスを受けてペナルティーエリアに侵入したり、ゴール前のニャブリに良いクロスが入ったりと攻勢に立ち、5分にはリべリがエリア内でアラバとの壁パスからフィニッシュまで持ち込む。
対するドルトムントは、先に決定機を迎える。10分にロイスが敵陣でフンメルスからボールを奪って独走しGKと1対1。しかし、シュートはノイアーに止められ、絶好の先制機を逃す。さらに15分にも、縦の速い攻めからゲッツェ、左のラルセンと繋がり、クロスがファーサイドのサンチョに渡りかけたが、これもノイアーにキャッチされた。
バイエルンは攻守で凄まじい圧力をかけて優勢に立ち、17分、右からのキミッヒのクロスを、ファーサイドのリべリがわずかに左外に逸れるダイレクトシュート。直後にはニャブリがドリブルで進んでレバンドフスキとのパス交換からエリアに入ってシュートを放つが、これはブロックされる。
さらに24分にも、リべリがエリア内で足技を見せてからシュートを放ったバイエルンは26分、ドルトムントDF陣に揺さぶりをかけてから、キミッヒの縦パスを受けたニャブリが右からのクロス。これをレバンドフスキがダイビングヘッドでゴールに押し込んで先制ゴールを奪った。
ともに攻撃では鋭さを見せるも、バイエルンがより良さを見せつけ、34分にも右サイドからの攻撃から、ファーサイドでフリーのリべリに渡り、左足で決定的なシュートを放つなど、追加点のチャンスを作り続けて前半を終えた。
後半、最初にビッグチャンスを掴んだのはホームチーム。48分、スルーパスでロイスが抜け出し、飛び出したノイアーに倒されてPKを獲得する。自らキッカーとなったロイスが冷静に決め、ドルトムントは早々に試合を振り出しに戻した。
前半に比べて動きが活性化したドルトムントは、ゲッツェ、ハキミが立て続けに左サイドを抜け出してチャンスを作るが、バイエルンは53分、右サイドの攻めから、キミッヒ、ニャブリ、ミュラーがボールを繋ぎ、キミッヒのクロスをレバンドフスキが再び頭で合わせ、あっという間に勝ち越しに成功した。
ドルトムントにも、間もなくして同点のチャンスが訪れる。59分、右サイドからドリブルで持ち込んだラルセンのクロスが、中央でフリーのロイスに渡ったのだ。しかし、決定的なシュートはノイアーを破ったものの、戻ったキミッヒにゴールライン上でブロックされる。
62分にも、サンチョがスピードでフンメルスを振り切り、さらにノイアーをかわして交代出場のパコ・アルカセルに決定的なラストパス。しかし、ダイレクトで押し込まなかったことでDFに寄せられ、再びドルトムントは好機を逸してしまった。
さらに65分、ハキミが左サイドでゴレツカからボールを奪って入れたクロスを、ロイスがダイレクトでシュートするも、ゴールマウスを捉えられない。
立て続けにチャンスを逃してしまったドルトムントだが、これで気持ちが切れないのが今シーズンのチームの強み。67分、ピシュチェクのクロスを、ロイスがダイレクトで合わせてゴール左隅に流し込み、再び追いついてみせた。
ここから、ホームチームはじっくりボールを繋いだかと思えば、縦に速い攻めで鋭いスルーパスを前線に入れたりと、緩急の変化をつけながら多彩な攻めで主導権を握る。そして73分、カウンターからヴィツェルのラストパスを受けたパコ・アルカセルが独走してノイアーをかわし、勝ち越しのシュートを流し込んだ。
終盤、ドルトムントはラルセンに代えてディレイニーを入れて試合を締めにかかり、一方のバイエルンはミュラーを下げてヴァーグナー投入と、前線の枚数を加えてゴールを狙う。しかしドルトムントは個々の運動量が落ちず、攻守両面で厚みを感じさせてバイエルンを追い込んでいく。
そして試合はアディショナルタイムに入り、95分、バイエルンが右からのクロスをレバンドフスキがヒールでゴールに流し込んだものの、オフサイドで取り消され、間もなくして試合は終了。ジグナル・イドゥナ・パルクの大観衆が一斉に歓喜の咆哮を上げた。
後半は内容でも絶対王者を上回ったドルトムント。強さは本物であることを改めて証明した彼らが、今後もそれを持続してドイツの戦力分布図を書き換えることができるか、非常に興味深くなってきた。
リーガは来週から代表ウィークのため中断。再開する2週間後、ドルトムントは24日に敵地でマインツを対戦する。