ポルトガル・メディアの視線はGKクォン・スンテに
11月11日、鹿島アントラーズは悲願のACL制覇を達成した。イランの首都、テヘランにある巨大なアザディ・スタジアムで行なわれたAFC アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)第2戦、鹿島はペルセポリスの猛攻をしのぎ切り、0-0のスコアレスドローでアウェー戦を収め、2戦合計2-0で初のタイトルを手にした。
ホームゲームでゴールを挙げたレオ・シルバ、セルジーニョら第1戦と同じスタメンで臨んだ鹿島だが、公式発表で10万人と計上されたサポーターに見守られ、ブブゼラが鳴り響くアウェーの地でも、決して冷静さを欠くことはなかった。
この試合巧者ぶりを、ポルトガル・メディア『zerozero』は「世界に”未公開”だった鹿島が初のアジア王者を手にした」と報じている。
ホームゲームでゴールを挙げたレオ・シルバ、セルジーニョら第1戦と同じスタメンで臨んだ鹿島だが、公式発表で10万人と計上されたサポーターに見守られ、ブブゼラが鳴り響くアウェーの地でも、決して冷静さを欠くことはなかった。
この試合巧者ぶりを、ポルトガル・メディア『zerozero』は「世界に”未公開”だった鹿島が初のアジア王者を手にした」と報じている。
「実力では申し分のない、それでも世界のタイトルを手にすることはなく、“未公開”だった鹿島アントラーズが、アジアのチャンピオンになった。
前例のない決勝戦だった。イランの地で、人々の激しい声と音が響き渡るアザディ・スタジアムで開催された決戦は、鹿島アントラーズとペルセポリス、どちらも勝利すれば初戴冠という状態に輪をかけて、試合前からお互いに熱の入れようは凄まじかった。
鹿島にとってアウェーの地でのプレッシャーはすぐに露呈した。日本人選手がボールに触れるたび、スタジアムにはブブゼラの騒々しい音が鳴り響き、10万人以上のサポーターは鹿島のゴールを決して許すまいとアピールしていた。
しかし、イランの王者たちによる挑戦の前には、鹿島の冷静かつ主導権を握る強さと、巨大で経験豊富なクォン・スンテがあった。強力な攻撃力をもつイラク代表選手を擁するペルセポリスは何度も攻め込むシーンは見せたが、彼のGKが守るゴールを、最後まで破ることができなかった。
そして、鹿島が第1戦の勝利(2-0)の恩恵を授かり、無傷のままイランを地獄に叩き落した。2016年に日本でリーグを制覇した彼らは、ようやくクラブ史上初のアジア王者となり、優勝を飾ったのだ」
名指しで称賛されているクォン・スンテは、この試合でも何度も好セーブを見せ、チームを失点の危機から救った。頼りになる守護神の存在は、海外メディアの目から見ても、頼もしく映ったようだ。
悲願のACLタイトルを手にした鹿島が次に挑むのは11月21日の天皇杯準決勝だ。勝ち進めば今年ふたつめのタイトルとなる。ACL優勝に続くタイトル獲得へ邁進するのか、注目だ。