ユベントスはロムロ獲得でヴェローナと合意。
【ミラン】ヴェンゲル、ロジャースともバロテッリへの興味を否定
FWマリオ・バロテッリの移籍先として噂に上っているアーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は8月1日、リバプールのブレンダン・ロジャース監督は3日、それぞれフレンドリーマッチ前日会見の席上で、バロテッリ獲得の可能性についての質問に対してその可能性をはっきりと否定した。
【ユベントス】ロムロ獲得が決定。イスラはQPRにレンタル移籍
ユベントスは、イタリアとブラジルの二重国籍を持つMFロムロの獲得で、保有権を持つヴェローナと合意に達した。移籍形態は150万ユーロ(約2億1000万円)でのレンタルだが、650万ユーロ(約9億1000万円)での買い取りオプションが設定されており、ロムロが今シーズン、ユベントスの全試合の30パーセント以上に出場した場合には、このオプションが獲得義務となるという付帯条件が付いている。
一方、そのロムロとポジションが重なるチリ代表MFマウリシオ・イスラは、マッシミリアーノ・アッレグリ監督の構想で重要な位置を占めておらず、イングランドのQPRへのレンタル移籍(買い取りオプション付き)が濃厚になった。イスラにはチリ代表でのかつての恩師マルセロ・ビエルサ率いるマルセイユも興味を示しているが、条件面でQPRが大きくリードしている模様。イスラ本人も移籍には同意しており、週明けにメディカルチェックを受け、パスすれば正式に決定する見通しだ。
そのQPRは、同じユベントスのFWセバスティアン・ジョビンコにも興味を示しており、獲得の可能性を打診している模様だ。
【ナポリ】ラッサナ・ディアッラ獲得の障害は高年俸
中盤の強化に向けてマルアン・フェライニ(マンチェスター・ユナイテッド)をメインターゲットに据えたナポリだが、ラッサナ・ディアッラ(ロコモティフ・モスクワ)もリストに残っている。8月1日、ビゴンSDは改めてディアッラの代理人と話し合いを持ったものの、最大の障壁は年俸。ディアッラはロコモティフと年俸400万ユーロ(約5億6000万円)+ボーナスの契約をあと3年残している。これはナポリの給与水準を大幅に上回るもので、ディアッラ側が妥協しないかぎり移籍が具体化するのは難しそうだ。
フェライニに関しても状況は似ており、年俸の一部をユナイテッド側が負担するレンタル以外の形態では、獲得は困難と見られる。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
FWマリオ・バロテッリの移籍先として噂に上っているアーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は8月1日、リバプールのブレンダン・ロジャース監督は3日、それぞれフレンドリーマッチ前日会見の席上で、バロテッリ獲得の可能性についての質問に対してその可能性をはっきりと否定した。
【ユベントス】ロムロ獲得が決定。イスラはQPRにレンタル移籍
ユベントスは、イタリアとブラジルの二重国籍を持つMFロムロの獲得で、保有権を持つヴェローナと合意に達した。移籍形態は150万ユーロ(約2億1000万円)でのレンタルだが、650万ユーロ(約9億1000万円)での買い取りオプションが設定されており、ロムロが今シーズン、ユベントスの全試合の30パーセント以上に出場した場合には、このオプションが獲得義務となるという付帯条件が付いている。
一方、そのロムロとポジションが重なるチリ代表MFマウリシオ・イスラは、マッシミリアーノ・アッレグリ監督の構想で重要な位置を占めておらず、イングランドのQPRへのレンタル移籍(買い取りオプション付き)が濃厚になった。イスラにはチリ代表でのかつての恩師マルセロ・ビエルサ率いるマルセイユも興味を示しているが、条件面でQPRが大きくリードしている模様。イスラ本人も移籍には同意しており、週明けにメディカルチェックを受け、パスすれば正式に決定する見通しだ。
そのQPRは、同じユベントスのFWセバスティアン・ジョビンコにも興味を示しており、獲得の可能性を打診している模様だ。
【ナポリ】ラッサナ・ディアッラ獲得の障害は高年俸
中盤の強化に向けてマルアン・フェライニ(マンチェスター・ユナイテッド)をメインターゲットに据えたナポリだが、ラッサナ・ディアッラ(ロコモティフ・モスクワ)もリストに残っている。8月1日、ビゴンSDは改めてディアッラの代理人と話し合いを持ったものの、最大の障壁は年俸。ディアッラはロコモティフと年俸400万ユーロ(約5億6000万円)+ボーナスの契約をあと3年残している。これはナポリの給与水準を大幅に上回るもので、ディアッラ側が妥協しないかぎり移籍が具体化するのは難しそうだ。
フェライニに関しても状況は似ており、年俸の一部をユナイテッド側が負担するレンタル以外の形態では、獲得は困難と見られる。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)