10月２日（現地時間）、チャンピオンズ・リーグ（CL）グループステージ第２節の８試合が欧州各地で行なわれた。
 
　今節最大の番狂わせは、グループGで起こった。現在、欧州３連覇中のレアル・マドリーが、敵地でCSKAモスクワの軍門に下ったのである。ラ・リーガでも足踏み状態が続いているマドリーは、これで公式戦３試合勝ちなしだ。
 
　S・ラモス、イスコ、ベイルといった主力を欠いた王者は、開始２分で失点。クロースのバックパスが、ヴラシッチの決勝ゴールをアシストしてしまった。

 
　その後、ボールを支配しながらもプレーに精度を欠き、カゼミーロ、ベンゼマ、マリアーノのシュートがポストやクロスバーを叩くなどの不運にも見舞われたマドリーは、逆にカウンターの脅威にさらされながら、最後まで１点を奪えず、公式戦での無得点も３戦連続となった。
 
　一方、攻撃力が爆発したのが、同じグループのローマだ。前節はマドリーに０-３で敗れたものの、格下プルゼニ相手に３分でゼコが先制点を奪うと、ゴールラッシュを開始。終わってみれば５発大勝、ゼコはハットトリックを達成している。これでローマは同勝点ながら、マドリーを抑えて２位に浮上した。
 
　もうひとつのイタリア勢であるユベントスは、ホームでヤングボーイズを下し、連勝でグループHの首位を守っている。前節でC・ロナウドが退場となったチームで主役となったのは、背番号10のディバラ。圧巻のハットトリックで、エースの不在を全く感じさせず、勝点３をもたらした。
 
　Hではマンチェスター・ユナイテッドがホームにバレンシアを迎え、スコアレスドローに終わった。公式戦３試合勝ちなしで、モウリーニョ監督の去就も注目される「赤い悪魔」は、ポグバのFKは相手GKの好守に遭い、ラッシュフォードの一撃はクロスバーに嫌われるなど、攻めながらも１点が奪えなかった。
 
　同じく足踏み状態が続いているのが、グループEのバイエルン。先週末のブンデスリーガでヘルタ・ベルリン相手に早くも今シーズン初黒星を喫した絶対王者は、欧州の舞台でも苦戦を強いられている。
 
　開始４分にロッベンのクロスからフンメルスがヘディングシュートを決めて先制したところまでは良かったが、ここからアウェーチームの攻勢を許し、22分に守備を崩されてマズラウィに同点ゴールを決められてしまった。
 
　ホームゲームながらも相手に多くのチャンスを作られ、終了間際にもシェーネにクロスバーをヒットするシュートを浴びるなど、辛うじて勝点１を拾うかたちとなったバイエルン。こちらも公式戦３試合続けての勝ちなしとなった。
 
　Eのもう１試合では、アウェーのベンフィカが前半で２点をリードするも、アディショナルタイムにディアスの退場で数的不利を負う。後半、63分にまでに追いつかれるも、74分にA・セメドの決勝弾が炸裂し、２戦目で初勝点を手にした。
 
　最後にグループFでは、前節でリヨン相手に黒星発進を余儀なくされたマンチェスター・シティが、ホッフェンハイムに開始１分で先制を許すも、８分にザネのアシストを受けてアグエロが同点弾、そして87分、相手DFから巧みにボールを奪取したシルバが値千金の勝ち越しゴールを奪い、敵地で劇的勝利を飾った。
 
　一方、リヨンはホームで２点をリードされるも、終盤に追いついて勝点１をゲット。今節も首位を守っている。
 
　試合結果と得点者は次頁の通り。なお本日３日は、グループA～Dまでの８試合が行なわれる予定だ。