往年の名手に果敢に勝負を挑んだ天才少年
現地時間9月24日にロンドンで催された『The Best FIFA Football Awards 2018』。その年に最も輝いた選手や監督を国際サッカー連盟(FIFA)が表彰する同アワードは、現役のスター選手はもちろん、往年の名手やハリウッドスターなど、各界のVIPが一堂に会する晴れ舞台だ。
今年も多くのVIPが集まったなかで、一人の少年のチャレンジが話題を呼んだ。その少年とは、レアル・マドリーに所属するブラジル代表DFマルセロの息子、エンツォくんだ。
2018年のベストイレブンに選出された父に付き添う形でアワードに参加していたエンツォくんは、現在8歳。その実力はセレソンに名を連ねる親譲りで、マドリーの下部組織でFWとして卓越した技術に磨きをかけている。
今年も多くのVIPが集まったなかで、一人の少年のチャレンジが話題を呼んだ。その少年とは、レアル・マドリーに所属するブラジル代表DFマルセロの息子、エンツォくんだ。
2018年のベストイレブンに選出された父に付き添う形でアワードに参加していたエンツォくんは、現在8歳。その実力はセレソンに名を連ねる親譲りで、マドリーの下部組織でFWとして卓越した技術に磨きをかけている。
そんなサラブレットは果敢なチャレンジを仕掛ける。その相手となったのは、マドリーのOBでもある元オランダ代表MFのクラレンス・セードルフ(現カメルーン代表監督)だ。エンツォくんは、マルセロが会場入りをする際にインタビューを受けている間、往年の天才MFの下へボールを持って近寄り、1対1の勝負を挑んだのである。
しかし、結果はセードルフに軍配。スペイン紙『El Comericio』は、FIFAの中継カメラにも抜かれたこの“大勝負”について次のように記している。
「マルセロの息子はルールを破り、ボールを持ってサッカーをするためにグリーンカーペットに入り、元オランダ代表へ勝負を仕掛けたのだ。しかし、この予想外の出来事にもセードルフは冷静だった。エンツォをあっという間にノックダウンさせ、ボールを刈り取ると、転倒する小さき勇者を引き起こし、会場の入り口までエスコートした」
レジェンドと現役選手の息子という、普段は見ることのできない1対1は、このアウォーズならではの一コマと言えた。