【ポルト】オランダ代表DFマルティンス・インディを獲得
 
　ポルトは７月15日、オランダ代表DFブルーノ・マルティンス・インディをフェイエノールトから４年契約で獲得したことを発表した。移籍金は770万ユーロ（約10億7800万円）。ポルトは4000万ユーロ（約56億円）という高額の違約金を設定した。
 
　ポルトは昨シーズンのレギュラーCBエリアキム・マンガラをマンチェスター・シティに放出したばかりで、マルティンス・インディはその後釜として期待されている。
 
【ミラン】ナニも獲得リストに
 
　フィリッポ・インザーギ新監督の４-３-３システムに適したウイングの獲得を目指しているミラン。ファン・マヌエル・イトゥルベ（ヴェローナ）、アレッシオ・チェルチ（トリノ）の獲得が困難と見られるなか、マンチェスター・ユナイテッドのナニの名前が獲得リストに挙がっている。
 
　値札は700万-800万ユーロ（約９億8000万-11億2000万円）で、ミランの財布でも支払いが可能。年俸350万ユーロ（約４億9000万円）がネックだが、ミランはロビーニョとの契約解除などで資金を捻出したい考えだ。今後の展開が注目される。
 
【ナポリ】ミチュの獲得がほぼ決定
 
　これまでも何度かお伝えしてきたミチュ（スウォンジー）の獲得交渉がほぼ合意に達した。移籍形態は買い取りオプション付きレンタル。レンタル料は125万ユーロ（約１億7500万円）、買い取りオプションは750万ユーロ（約10億5000万円）に設定された模様だ。今週中には正式発表の運びとなる見通し。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
　イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
　イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年１月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン（当時シャフタール・ドネツク）がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
　セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち（iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています）、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
　ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
　ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年７月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
　そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。（片野道郎）