ベンフィカ】ジュリオ・セーザルと予備契約？
 
　ワールドカップでその実力を改めて証明したブラジル代表のGKジュリオ・セーザル（トロント）が、ヨーロッパに戻ってくる。保有権はクイーンズ・パーク・レンジャーズにあり、MLSトロントと12月までのレンタル契約を交わしているJ・セーザルは、７月13日夜にもベンフィカとの予備契約にサインした模様だ。
 
　すでにクラブ間の交渉も進んでおり、新シーズンはポルトガル・リーグに活躍の場を移す可能性が高い。
 
【ラツィオ】デフライ獲得に本腰
 
　オランダ代表の最終ラインで存在感を発揮した22歳のCBステファン・デフライ（フェイエノールト）を、ラツィオがターゲットにしている。すでにワールドカップ前から交渉は動き出している。
 
　もっとも、契約が2015年で満了するデフライの放出にフェイエノールトは否定的。ラツィオは移籍金700万ユーロ（約９億8000万円）を改めてオファーし、オランダからの返事を待っている状況だ。
 
【マンチェスター・ユナイテッド】アディダスと年間7500万ポンドでスポンサー契約
 
　マンチェスター・ユナイテッドは７月14日、『アディダス』と年間7500万ポンド（約127億5000万円）で2015-16シーズンからの10年契約を交わしたことを発表した。
 
【ローマ】セイドゥ・ケイタが入団記者会見
 
　ローマは７月14日に記者会見を開き、元バルセロナで昨シーズンはバレンシアでプレーした34歳のマリ代表MFセイドゥ・ケイタの入団、そして、15日からトリゴリアのトレーニングセンターで始まるプレシーズンキャンプの招集メンバーを発表した。
 
　招集メンバーには、ケイタに加えて、アシュリー・コール（前チェルシー）、ウルビー・エマヌエルソン（前ミラン）、サリフ・ウチャン（前フェネルバチェ）という３人の新戦力も名を連ねている。
 
【ミラン】クリーシト獲得はアバーテまたはメクセスの放出とセット？
 
　ミランはフィリッポ・インザーギ新監督の要請に応えるべく、チームの戦力再構築に動いている。指揮官はMFロムロ（ヴェローナ）に強い関心を抱いているが、獲得の可能性は低そう。フィオレンティーナからロムロの保有権を買い取ったばかりのヴェローナは、高額のオファーをキャッシュで支払うことを放出の条件としており、今のところミランにはこれに応える余裕がない。
 
　もうひとりのターゲットである左SBのドメニコ・クリーシト（ゼニト）に関しては、状況は異なる。ミランは金銭ではなく選手の交換による獲得を画策しており、イグナツィオ・アバーテ、あるいはフィリップ・メクセスを交渉に組み込む意向。アバーテは以前もゼニト入り目前まで行ったことがあり、今後の動きが注目される。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
　イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
　イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年１月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン（当時シャフタール・ドネツク）がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
　セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち（iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています）、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
　ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
　ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年７月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
　そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。（片野道郎）