【ナポリ】ミチュ獲得は大詰め、シャカの代理人とも接触
 
　ナポリがゴンサロ・イグアインのバックアップーとしてリストアップしているミチュ（スウォンジー）は、獲得交渉が続いている。
 
　クラブ間ではすでに買い取りオプション（移籍金1000万ユーロ＝約14億円）付きのレンタルという条件で基本合意に達しているが、スウォンジーはナポリのアルゼンチン代表CBフェデリコ・フェルナンデスに強い興味を示しており、この交渉に組み込みたいと考えている。ナポリはF・フェルナンデスを手放す意向は持っていなかったため、後釜の獲得も含めて状況を見直す必要がある。
 
　一方、懸案の中盤の補強は、有力なターゲットとしてスイス代表のグラニト・ジャカ（ボルシアMG）の名前が挙がり、すでに代理人を務める父親にも接触済み。ただし獲得には、余剰戦力となっているヴァロン・ベーラミ、あるいはブレリム・ジェマイリ（ともにスイス代表）の放出が必要であり、まずはそちらのメドを立てなければならない。
 
【ミラン】ロビーニョもMLSオーランドと交渉中
 
　アドリアーノ・ガッリアーニ副会長は、新チームのプレゼンテーションの記者会見で、ロビーニョの去就について次のように語った。
 
「ロビーニョもカカのそれと似たような状況にある。彼はMLSでプレーしたいと考えており、我々とオーランド・シティとの間で交渉が進んでいる。ただ、まだ隔たりは大きいので時間がかかる。我々が進めている多くの交渉のうちのひとつだ」
 
【ユベントス】エブラが契約書にサイン
 
　フランス代表左SBパトリス・エブラのユベントス移籍が確定した。エブラは現在ロサンゼルスでバカンス中だが、７月12日夜にサインした契約書をEメールで送付した。エブラは現在、古巣マンチェスター・ユナイテッドへの公開書簡を準備中で、今週中にもオープンになる見通しだ。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
　イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
　イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年１月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン（当時シャフタール・ドネツク）がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
　セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち（iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています）、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
　ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
　ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年７月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
　そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。（片野道郎）