最下位からの巻き返しは十分に可能だ!長崎が浮上するための3つのポイント

カテゴリ:Jリーグ

藤原裕久

2018年08月23日

最大のポイントは「トレーニング」

中断明けのリーグ8試合では、わずか4得点。鈴木(11番)ら攻撃陣が振るわない。写真:徳原隆元

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 クラブ初のJ1で、一時は周囲の予想を超えるリーグ4連勝(7節の清水戦~10節の磐田戦)も達成したV・ファーレン長崎だが、8月に入って苦戦が続きリーグ残り11試合でついに最下位へと転落した。
 
 得点力の低下、走力の停滞、守備での寄せの甘さ、ミスなど、苦戦の理由はいくつかあるが、それらの原因は大きく「トレーニング」「戦力の融合」「自信」という3つに集約される。つまり逆に言えば、このポイントを克服できれば、J1残留はまだ十分に可能なはずだ。
 
 まず最大のポイントは「トレーニング」に関する点だ。長崎というのは「徹底的なスカウティングから導き出した勝ちパターンを、トレーニングで落とし込んで戦うチーム」。だが中3日あるいは4日の公式戦が続く過密スケジュールの下では、それを十分に行なうことは難しい。特に酷暑が続いた7月以降は、疲労回復を最優先し、コンディショニング、ミーティング、セットプレーの確認に取り組むだけで翌節を迎えることも多かった。
 
 もちろんミーティングで映像を多用するなど、それなりの対応をしていた。それでも戦力的にJ1で最も乏しい長崎にとって、質の高いトレーニングができないまま、連戦を戦うことは無理があったと言って良いだろう。

 同時に大きな痛手となったのが、「戦力の融合」が満足にできなかったことだ。リーグ中断期間に、チーム得点王のMF中村慶太、中盤で攻撃のアクセントになっていたMF中原彰吾が故障。スペイン人FWファンマも万全とは言えない状態で、90分出場できるようになったのは20節の浦和戦だった。
 
 さらに、7月に補強したFWハイロ・モリージャスが加入直後に負傷し、エースのMF黒木聖仁も8月にコンディションを崩してしまった。その結果、夏に加入したばかりのMF磯村亮太とMF大本祐槻を、トレーニングをほとんどしていない状態で公式戦に起用せざるを得ず、チームの意思統一や新戦力の融合を図れないまま戦う羽目に陥ったのだ。
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