5失点のスーパーカップに続く失態…
8月18日(現地時間)、DFBカップ1回戦の13試合が行なわれたが、そのなかで昨シーズンの王者であるフランクフルトが、1-2で4部のSSVウルムに敗れるという波乱が起こった。
長谷部誠がリベロとして最終ラインに並んだ一戦、フランクフルトは攻勢を維持するも決定機を活かせず、スコアレスで迎えた後半、開始から3分で失点を喫する。FKからモリーナのヘディングシュートを浴び、これは左ポストに救われるも、混戦のなかでキーンレに詰められた。
長谷部誠がリベロとして最終ラインに並んだ一戦、フランクフルトは攻勢を維持するも決定機を活かせず、スコアレスで迎えた後半、開始から3分で失点を喫する。FKからモリーナのヘディングシュートを浴び、これは左ポストに救われるも、混戦のなかでキーンレに詰められた。
フランクフルトがボールは保持するも、相手の堅守にゴールネットを揺らせないまま、試合は終盤に突入。そして75分、王者はカウンターからルクスのゴールを許し、ウルムに決定的な追加点を献上してしまった。
90分にパシエンシアの頭でのゴールで1点を返したものの、時すでに遅し……。4分のアディショナルタイムは瞬く間に過ぎ去り、ディフェンディングチャンピオンは早くも姿を消すこととなった。前回優勝チームが1回戦で敗退したのは、1996-97シーズンのカイザースラウテルン(フュルトに0-1)以来だという。
なお1回戦ではここまで、他にザンクト・パウリ(ヴェーエンに2-3)、ディナモ・ドレスデン(レディンクハウゼンに2-3)、そしてシュツットガルト(ハンザ・ロシュトクに0-2)が、下のカテゴリーのチームに足下をすくわれている。
試合後、フランクフルトのヒュッター監督は、「とても悩ましい……。言うまでもなく、敗北に失望している。我々には勝つチャンスがたくさんあった。できるだけ早く、頭をすっきりさせる必要がある。私はチームのことを信頼している」と敗戦の弁を語っている。(クラブ公式サイトより)
一方、フル出場を果たした長谷部は、「カップ戦の初戦というのは、いつも難しいものだ。我々にはリードを奪うためのチャンスが幾つもあったが、それは相手にとっても同様だった。今こそ我々は、ハードワークをしなければならない」と、反省点を述べた。
他の選手たちも、大きなショックを受けており、右サイドのダ・コスタは「1回戦で敗れるという感覚は、とても言葉で表現できない」と語り、FWガチノビッチは「我々には情熱が欠けていた。セカンドボールも拾えなかった。これで勝つのは難しい」と、自チームへのダメ出しに終始している。
昨シーズンまでチームを率いたコバチ監督がバイエルンへ移り、ヒュッター監督の下で新たなチームとして生まれ変わりつつあるフランクフルトだが、選手も入れ替わり、また怪我人もいる状況で、スムーズに事が進んでいないという印象を周囲に与えている。
12日に行なわれたブンデスリーガ王者バイエルンとのDFLスーパーカップでも0-5の完敗を喫し、昨シーズンのDFBカップ決勝(3-1で勝利)とは全く違う姿を見せてしまった。
公式戦2連敗を喫したフランクフルトは、25日のブンデスリーガ開幕戦、アウェーでフライブルクと対戦する。3連敗を回避し、上昇気流に乗ることができるかが注目される。