武藤出場直後に数的不利を強いられる
8月18日、プレミアリーグ第2節が行なわれ、ニューカッスルは0-0でカーディフと引き分けた。
開幕戦では強敵トッテナムと対等に渡り合いながらも1-2で敗れたニューカッスルが、カーディフの本拠地に赴いた一戦。前節で終盤の途中交代からプレミアデビューを飾った武藤嘉紀は、今回もベンチで試合開始を迎えている。
開幕戦では強敵トッテナムと対等に渡り合いながらも1-2で敗れたニューカッスルが、カーディフの本拠地に赴いた一戦。前節で終盤の途中交代からプレミアデビューを飾った武藤嘉紀は、今回もベンチで試合開始を迎えている。
試合は立ち上がりから、互いに厳しいプレッシャーをかけ合い、当たりも激しいものとなり、初勝点・初勝利への強い執着を感じさせる。7分にニューカッスルが、ペナルティーエリア外からケネディがファーストシュートを放つと、カーディフはその2分後にCKでバンバがヘディングシュートと、互いに譲らない。
10分にホセルがエリア右に抜け出してフィニッシュに持ち込んでからは、アウェーチームが多重攻撃を仕掛けたが、間もなくするとカーディフがデュエルの強さを見せて攻勢に立ち、左サイドを攻略しながら、再三敵陣深くまで侵入していく。
しかし、決定的な場面はなかなか訪れず、ベネットのクロスにゾホレが頭で合わせてわずかに枠を逸れるプレーがホームチームに見られたのは、38分になってからだった。
一方、なかなか前線に良いかたちでボールが渡らないニューカッスルは、39分にシェルビーのロングクロスにアジョセがダイレクトボレーで合わせるという惜しい場面を迎えたが、GKエスリッジにブロックされ、ゴールはならなかった。
後半、最初に相手陣内に攻め入ったのはアウェーチームだったが、最初のシュートはカーディフ。49分。ニューカッスルDF陣のミスからホイレットがボールを奪ってからのプレーだった。
カーディフは54分、右からのクロスからゾホレがフリーでヘディングシュートを放つが、枠を捉えられず、この決定機を活かせない。64分にはゾホレが右サイドを抜け出し、惜しいクロスを入れるが、ここではニューカッスルDFがクリアに逃げた。
いまひとつ効果的な攻撃が作れないニューカッスルは64分、アジョセに代えて武藤を投入し、状況打破を図る。
ところがその2分後、ニューカッスルは後半から途中出場していた右SBのヘイデンが、背後からマーフィーへタックルを仕掛けて一発退場。数的不利を強いられることとなった。
武藤はトップ下の位置に入りながら、相手ボールの際には自陣深くのサイドまで動いてボールホルダーをマーク。攻撃に移ると、CFのホセルを追い抜いて前線まで駆け上がるなど、精力的なプレーを見せる。
ニューカッスルは80分、ディアメがスローインからフィニッシュに持ち込み(GK正面)、ようやく後半のファーストシュート。その後、連続CKなどのチャンスを掴み、さらに88分にはゴール正面の好位置でのFKでケネディが狙ったが、いずれもゴールには結びつかない。
アディショナルタイム(AT)、6分という長い時間が両チームに与えられ、1人少ないアウェーチームは積極的に攻める。そして4分、武藤が左サイドから持ち込んで上げたクロスが、モリソンの腕に当たってPK判定! しかし、ケネディのシュートはエスリッジに止められ、劇的勝利を逃すこととなった。
ニューカッスルは次節(26日)、強敵チェルシーをホームで迎え撃つ。