ガンバを迷走させた不可解なクルピ采配。彼はなぜチーム得点王を頑なに冷遇したのか?

カテゴリ:Jリーグ

下薗昌記

2018年07月27日

16節・広島戦の序盤にファビオが退場。CB投入のために交代となったのは…

チームトップスコアラーのファン・ウィジョ。前監督に冷遇された点はいまだに疑問が残る。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 7月22日の17節・清水戦に敗れ、再開されたリーグ戦で連敗スタートとなったG大阪。翌23日にはレヴィー ・クルピ監督が電撃解任され、未だ16位に喘いだままのチームを宮本恒靖新監督が率いることになった。
 
 中断期間中は補強戦略にことごとく失敗。開幕前から失態続きのフロントが一番の元凶であるのは事実だが、ブラジル人前任者の無策ぶりもチーム状況の悪さに拍車をかけてきた。
 
 そのなかで唯一気を吐いているのが、リーグ戦でチーム最多となる8得点を叩き出し、ルヴァンカップでも得点ランク2位の5ゴールを決めているファン・ウィジョだ。
 
 しかしながら、「見極め」を口癖に、最後までチームのベースを定めきれなかったブラジル人監督は、チームの「命綱」である韓国人アタッカーにすがろうとしていなかった。
 
 リーグ戦が再開される直前の7月17日、「8月から開催されるアジア大会に韓国代表として招集されるファンの不在は痛手ではないのか」とクルピ前監督に問うてみた。
 
 帰ってきた答えは、「そこに関して、私はあまり気にしていない。逆に同じポジションに5人ほど選手がいる」という耳を疑う答え。攻撃で明確な崩しの形を持たない今季のG大阪だが、カットインから切れ込んで右足を一閃する韓国代表アタッカーの個の力が、数少ない計算できる武器である。
 
 確かにアラウージョやマグノ・アウベスら過去のブラジル人エースに比べれば、見劣りするのは否めない。ただ、現状のチームで、数少ない高質なフィニッシュ精度を持つファン・ウィジョは絶対に欠かせないピースのはずだ。
 
 しかしながら、16節の広島戦ではファビオの退場によって、わずか13分で途中交代の憂き目を見たのはファン・ウィジョ。得点力もさることながら、守備でも泥臭く運動量を発揮できるにもかかわらず、クルピ前監督は「アデミウソンは今日復帰したばかりの選手で、私にとってはレギュラーと呼べる選手だと思っている」。あろうことか、グロインペイン症候群から復帰したばかりのアデミウソンを優先したのだ。

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