ワールドカップが終われば、また次の4年後に向け動き始める。長年日本代表を追う4人に訊いたのは、“ロシア後”の選択だ。どのような11人を選び、どう戦うか。興味深い回答が得られた。
―――◆―――◆―――◆―――
ロシアへ向かう日本代表メンバーの発表に際し、平均年齢の高さ(30代の多さ)が話題となった。もちろん、サッカーは年齢でやるものではない。少なくとも選手がその気概を持つのは良いことだし、持つべきだとも思う。
だが、チームをマネジメントする側がその発想ではまずい。現時点でのベストメンバーだからという理由で年齢構成も考えずにベテランばかりを選んでいれば、ある時チームの力が急激に落ちてしまい、しかも代わりを務められる若手は育っていない、などということになりかねない。やはり先を見たチーム編成をする必要がある。
ロシアでの日本代表は、前評判に比して好印象を残した。だが、4年後を考えれば、流石にワールドカップからの流れを継続して、という訳にはいくまい。自信を掴んだ選手を中心に据えつつ、若手(とはいえ、それほど若くはないが)に切り替えていくべきだろう。
先を見たチーム編成をするべきだ
経験のある選手は4年後の本番が近づいた時、依然調子が良ければ加えればよい。リスタートからしばらくは候補選手全体のパイを広げるべく、粗削りでも可能性のある選手を積極的に選出していきたいところだ。ひとまずワールドカップを経験したロンドン世代を軸に骨格を作りつつも、徐々にリオ世代、あるいは東京世代が中心のチームへと移行していく。そんなイメージでメンバーを選んだ。
現代サッカーにおいてインテンシティの高さは不可欠だとしても、まともに正面からのぶつかり合いを挑むようなサッカーは、やはり日本向きとは思えない。中盤ではテンポ良くボールを動かし、ボックス付近では複数の選手が連係してコンビネーションで崩す。そこにサイドからの仕掛けを加える。そんなチームの方向性を作っていくためには、大島、柴崎、中島あたりに中心的な役割を担ってほしい。
※『サッカーダイジェスト』6月28日号より転載。
文●浅田真樹(スポーツライター)
現代サッカーにおいてインテンシティの高さは不可欠だとしても、まともに正面からのぶつかり合いを挑むようなサッカーは、やはり日本向きとは思えない。中盤ではテンポ良くボールを動かし、ボックス付近では複数の選手が連係してコンビネーションで崩す。そこにサイドからの仕掛けを加える。そんなチームの方向性を作っていくためには、大島、柴崎、中島あたりに中心的な役割を担ってほしい。
※『サッカーダイジェスト』6月28日号より転載。
文●浅田真樹(スポーツライター)