４月10日、中国スーパーリーグが厳罰を言い渡した。広州恒大のブラジル人FWアランに対して、８試合の出場停止処分を下したのだ。３月30日に行なわれた４節、天津権健との一戦で相手選手に強烈なエルボーを見舞って、同選手は一発退場を食らっていた。
 
　試合の51分だった。それ以前からマンマークでぴったり付いていた天津DFリュ・イミンに苛立ちを覚えていたアランは、度重なる挑発的な態度に激高。まったくプレーと関係ないところでリュの後頭部を肘で殴打したのだ。明らかな暴力行為であり、報復行為。開幕から４試合で６ゴールと好調を維持していただけに、ファビオ・カンナバーロ監督も頭が痛いところだろう。

 
　ワールドカップ中に２か月の中断を挟むため、アランの処分が明けるのは７月29日となる。現在広州は２位に付けており、首位の上海上港とは３ポイント差。その最大のライバルとの直接対決は７月21日の13節に開催されるため、アランは出場できない。リーグ８連覇を狙う広州にとっては、返す返すも手痛い“一発”となった。
 
　とはいえ、アジア・チャンピオンズリーグの試合に適応されない。来週火曜日のグループステージ最終節、ホームでのセレッソ大阪戦には出場する見込みだ。