今季もヴィッセル神戸でカリスマチックな存在感を示している元ドイツ代表FW、ルーカス・ポドルスキ。これまでケルン、バイエルン・ミュンヘン、アーセナル、インテル、ガラタサライと欧州が誇る名門を渡り歩いてきたが、行く先々で選手やスタッフ、サポーターにこよなく愛された。その明るく社交的でユーモア溢れる性格と、常にチームのために全力を尽くす姿勢、そしてなによりも豪快の一語に尽きる左足のフィニッシュで、観る者を魅了してきたのだ。
 
　そんなポルディが2012年夏から３シーズンを過ごしたのがアーセナルで、いまだファンから厚い支持を得ている。今回クラブの公式ツイッターが「この中で誰の特集が観たいですか？」と、ランダムに３選手の名前を並べた。ポドルスキ、ヌワンコ・カヌー、フレデリック・リュングベリ。ファンからの得票率49％とダントツの結果を叩き出したのがポドルスキだ。さっそく過去の名場面や名ゴールシーンなどがアップロードされ、ファンを喜ばせた。

 

　いくつかのファインゴールの中で、もっとも多い2500近い「いいね」が付いたのが、伝説的なミドルシュートだ。2012－13シーズン、本拠地エミレーツでのウェストハム戦。22分にジャック・ウィルシェアのパスを受けたポドルスキは、ゴールまで25メートルの位置から左足を一閃！　弾丸のごとき目にも止まらぬスピードで、一直線にゴールを射抜いたのだ。このロンドン・ダービーをアーセナルは５－１で制すのだが、ポドルスキは１ゴール・３アシストの大暴れだった。
 
　久々にドイツ人ストライカーのゴラッソを堪能したファンからは、続々とメッセージが書き込まれ、「彼は鮮烈なインパクトを残した」「ずっと忘れないし、みんないまでも大好きだよ」「どれもこれもハンマーのようなショットばかりだった」「サポーターを熱くさせる男だ」「帰ってきてくれ！ 君の力が必要だ！」などなど、絶賛の嵐。なかには、「いま日本にいるんだな。チェックするよ！」といったコメントも。ポドルスキも自身のツイッターで一連の特集ページをリツイートした。
 
　アーセナルでは全公式戦82試合に出場して31ゴールをマーク。在籍期間で獲ったタイトルはFAカップ優勝のひとつだけだが、その圧倒的なプレゼンスは、いまでもファンの間で語り草となっているのだ。