[キリンチャレンジカップ]日本１-２ウクライナ／３月27日／スタッド・モーリス・デュフラン
 
　日本代表は３月27日、ベルギーのリエージュでウクライナ代表と対戦し、１-２で敗れた。
 
　この試合で本田圭佑が、代表では昨年９月５日のＷ杯アジア最終予選サウジアラビア戦以来、約半年ぶりに先発出場。右ウイングの位置から時にはディフェンスラインまで下がり、奮闘した。
 
　とはいえシュートチャンスは一度もなく、決定的な仕事をできないまま64分に途中交代。「個人的には、負けた以上はもちろん満足できないです。ただ正直もうちょっとやりたかった。向こうが後半は（運動量が）落ちるスタイルで来た。前半からサイドを起点にしながら、SBを走らせていたから。その布石がより活きてくる場面での交代だったのが個人的には悔しいですね。もちろん、もう少し監督にもっと見てみたいと思わせられなかった自分に非があるのは分かっています。あとはテストマッチということで最初から交代を考えていた可能性もあるし」と悔やんだ。
 

　そんな本田は、このウクライナ戦をかなり厳しい目で見ているようだ。「悔しいけど、内容、結果ともに向こうに上回られましたよ」と試合を振り返っている。
 
　ウクライナの選手の個人技とスピードに圧され、球際で競り負ける場面が散見。サイドからふたりを抜かれて決められた２失点目は、まさにその象徴的なシーンだった。
 
　本田はそんな個の差を埋める対策を提示する。
 
「対策としては、やはり支配しようとすることが大事。その結果、守備も良くなると僕は考えています。今は、一つひとつのプレーの選び方が、より個をさらけ出すようになっていますので、それを消すために。いわゆるうまくチームでカバーするには、試合を支配するということが大事かなと思っています」
 
　当然だが、組織力でカバーするしかない。しかし、本田は同時にジレンマを抱いているようだ。チームが目指しているスタイルとのギャップを明かした。
 
「ただそれは、チームがやりたいこととは明らかに違う。少なくとも融合みたいなものが、もう少し見つけられないのかなと思っています」
 
　果たして残り３か月弱で、打開策を見出せるのか。

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