同年代の中村敬斗たちに負けられない!東京Vユースの10番が語るトップ昇格へのこだわり

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

2018年03月10日

森田が見据えるのは今季中にトップデビューを果たすことのみ!

森田は視野の広さと正確なパスを持ち合わせるプレーメーカーだ。写真:松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

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 ヴェルディの10番。ラモス瑠偉などのレジェンドが身に纏い、近年ではアカデミー時代に輝かしい成績を残してきた小林祐希(ヘーレンフェーン)や高木善朗(新潟)などが託されてきた特別なナンバーだ。
 
 その重みはユースでも変わらない。過去には中島翔哉(ポルティモネンセ)などが背負い、ここ3年は現在トップチームで飛躍が期待される20歳・井上潮音、19歳・渡辺晧太、18歳・藤本寛也の東京五輪の主役候補たちに受け継がれてきた。
 
 その東京Vユースの栄光の10番を今年から背負う英傑が、高校3年生の森田晃樹だ。

 168センチと体格は恵まれていないが、柔らかなタッチとパスに、視野の広さはこの年代ではトップクラス。

 最前線から中盤の底までこなすユーティリティ性も魅力で、周囲からの信頼も厚い。U-19日本代表の山本理仁(2年)も「安心感がある」と絶大な信頼を寄せている。
 
 また、今季は主将にも任命され、責任感もアップ。後輩たちも森田の言動に変化があったことを口にし、キャプテンとしての自覚が随所に見られるようになっている。

 10日に行なわれたプーマカップ群馬の長崎総科大附戦ではスコアレスドローに終わったものの、持ち前の技術と統率力でチームの大黒柱として奮戦する姿が印象的だった。
 
 そんな森田は高卒でのプロ入りを目標にしており、「今年中にトップに絡めるようになりたい」と、いち早くユースで結果を残し、その後のトップへの練習参加、そしてJデビューを見据えている。

 何故、今年中にJの舞台に立ちたいのか。それは同年代の選手たちが既にJリーグで活躍をしているからに他ならない。

「最近、僕たちの代が上に絡んでいる。ちょっと焦りではないですけど、思うところはあります」と話すように、彼らの存在が森田のライバル心をくすぐらせているのだ。

 名古屋の菅原由勢はJ1で開幕戦から先発出場。東京都選抜でチームメイトだったG大阪の中村敬斗も、攻撃の切り札としてトップチームで存在感を日増しに高めている。同い年の活躍に“自分も負けてられない”と思うのは当然だろう。
 
 とはいえ、自身は昨年5月のU-17ギニア遠征以降、代表から遠ざかっており、クラブでは2種登録はおろかトップの練習にも参加していない立場。この現状を打破するためには、チームと個人で結果を残す必要がある。
 
「自分としてはトップ昇格を掴みたいので、結果を出して見せるしかない」とは森田の言葉。ポテンシャルは彼らと引けを取らないだけに目に見える答えを出せば、今季中のトップデビューも夢ではない。実現するか否かは自身の足次第だ。

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取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
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