いまから17年前の2001年３月７日は、リオネル・メッシがバルセロナで初めて公式戦デビューを飾った日だという。
 
　メッシが14歳の時だ。13－14歳の選手が属するインファンティルＢのカテゴリーでスタート。そこからバルサＢでプロの舞台に立つまでの数年間、ガデーテ（15－16歳）、フベニール（19～20歳）と常に飛び級でプレーし、年上の選手たちをきりきり舞いにした。
 
　そんなあどけないメッシ少年のスーパープレーが凝縮されたスペシャルムービーが登場した。投稿したのはバルサの公式ツイッターで、まさに“伝説のはじまり”を残した貴重な映像である。驚かされるのは、創造性溢れるドリブル、パス、フィニッシュを次から次へと繰り出すメッシ特有の身のこなしが、17年前もいまも、ほとんど変わっていないという点だ。

　この動画を観た世界中のファンは感嘆の声を上げ、書き込み欄には熱いメッセージが続々と寄せられている。
 
「すべての能力を手に入れた全知全能の神の子だ！」
「もはやフットボール史は“メッシ前”と“メッシ後”で分けるべきだろう」
「まさに小さなメシア（救世主）だね」
「この頃からワールドクラスじゃないか！」
「バルセロナに、カタルーニャに来てくれてありがとう！」
 
　若きメッシの肉声も収録されており、ファンには堪らない構成の２分25秒となっている。
 
　今年６月24日には31歳を迎えるメッシ。いまだ進化を続けており、そのピークがいつやってくるのかは誰にも分からない。今シーズンのバルサはリーガで首位を快走し、コパ・デル・レイがセビージャとの決勝を控え、チャンピオンズ・リーグとの３冠を視野に捉えている。さらにメッシ個人はリーガで24ゴールを挙げてゴールランキングのトップに立ち、２シーズン連続５回目の得点王が目前だ。過去４回は欧州全域のゴールデンシューも獲得しており、今回もダブル得点王が現実味を帯びる。
 
　14歳で始まったメガクラックの伝説。いまだ眩しいくらいに、光り輝いている。