【川崎】ルーキー守田英正の悔恨… 韓国アウェー戦で初先発も「信頼裏切った形に」

カテゴリ:Jリーグ

江藤高志

2018年02月21日

致命的なミスを犯すも…攻撃面では蔚山ディフェンス陣を慌てさせた。

今季流経大から新加入の守田がアウェーでの蔚山現代戦でプロ初先発。しかし、記念すべき試合はほろ苦さの残る出来に。(C) SOCCER DIGEST

画像を見る

[ACLグループステージ2節]蔚山現代 2-1 川崎/2月21日/蔚山
 
 トントン拍子で駆け抜けてきたルーキーにとっては、タフな試合となってしまった。

 
 クラブ幹部が「デビューは早いかも」と話してはいたのだが、セレッソ大阪とのゼロックス・スーパーカップ、ACL1節の上海上港戦と2戦連続で途中出場してきた守田英正が、公式戦2連敗で迎えたACL2節のアウェーマッチでプロ初先発を飾った。
 
 そもそも、その能力の片鱗はすでに昨夏の函館キャンプの時に見せていた。ただ、優勝と大会MVPの二冠を手にしたインカレの決勝では、獲得した栄誉にしては物足りない出来に見えた。その感想を率直に伝えたところ、守田自身、良くなかったと自覚していたと発言。そうやって自らを客観視できるところに伸びしろを感じさせる。
 
 そんな守田だから、負けられない蔚山現代戦で先制点を与えるミスについて、しっかりと自分の言葉で説明する。
「最後無理だと思った瞬間に身体を開いて外に蹴ることもできたし、あとは自分がボールを持っても大丈夫というイメージは僚太くんにもあって、僚太くんから受けた時に、ぼくも欲しかったので」
 
 ただ、結果的にパスを引き受けてロスト。
 
「ああいう失い方をしてゲームを壊してしまったので。信頼のところでは裏切った形になってしまいました」とミスを悔やんだ。
 
 試合展開を左右する大きなミスをした反面、攻撃面ではある程度良さを出せていた。前方にできたスペースに飛び込み、蔚山現代ディフェンス陣を慌てさせていた。鬼木達監督が起用したくなる良さは出せていた。
 
 沖縄での二次合宿中、守田は「プレー云々よりも自分は控えというか代用というか、人が怪我した時にぱっと入っても同じクオリティでできるというところが自分でも長所だと思う」と話していた。まだ鬼木達監督にとってのファーストチョイスではないことを自覚しつつ、突如として訪れるはずの出番に備えたいと冷静に話していた。
 
 せっかくのチャンスだったが、それを活かせたとはいえなかった。
 
 ACLのグループステージは6試合の短期決戦だ。その初戦を落として迎えた第2戦の意味は大きい。しかも韓国でのアウェーマッチだ。一筋縄ではいかない試合なのは間違いないが、この大舞台で先発に抜擢されるのだから、監督からの信頼の厚さが伝わる。だからこそ「どこかで挽回しないといけないです」と語気を強めた。
 
取材・文●江藤高志(川崎フットボールアディクト編集長)
【関連記事】
「Jリーグ王者の実力が…」韓国メディアは蔚山現代vs川崎戦をどう報じたのか
【ACL採点&寸評】川崎1-2蔚山現代|大久保はまるで機能せず…軽率ミスの守備陣も軒並み低評価
Jリーガーの「好きな女性タレント」ランキング2018年版! 石原さとみや新垣結衣を抑えて1位に輝いたのは?
初代マネ・あだっちぃーが「Jリーガーの好きな女性タレントランキング」にモノ申す⁉
【ACL採点&寸評】柏 1-1 天津権健|パト弾を許して痛恨ドロー。“39億円FW”と対峙した中谷の評価は…

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ