致命的なミスを犯すも…攻撃面では蔚山ディフェンス陣を慌てさせた。
[ACLグループステージ2節]蔚山現代 2-1 川崎/2月21日/蔚山
トントン拍子で駆け抜けてきたルーキーにとっては、タフな試合となってしまった。
クラブ幹部が「デビューは早いかも」と話してはいたのだが、セレッソ大阪とのゼロックス・スーパーカップ、ACL1節の上海上港戦と2戦連続で途中出場してきた守田英正が、公式戦2連敗で迎えたACL2節のアウェーマッチでプロ初先発を飾った。
そもそも、その能力の片鱗はすでに昨夏の函館キャンプの時に見せていた。ただ、優勝と大会MVPの二冠を手にしたインカレの決勝では、獲得した栄誉にしては物足りない出来に見えた。その感想を率直に伝えたところ、守田自身、良くなかったと自覚していたと発言。そうやって自らを客観視できるところに伸びしろを感じさせる。
そんな守田だから、負けられない蔚山現代戦で先制点を与えるミスについて、しっかりと自分の言葉で説明する。
「最後無理だと思った瞬間に身体を開いて外に蹴ることもできたし、あとは自分がボールを持っても大丈夫というイメージは僚太くんにもあって、僚太くんから受けた時に、ぼくも欲しかったので」
ただ、結果的にパスを引き受けてロスト。
「ああいう失い方をしてゲームを壊してしまったので。信頼のところでは裏切った形になってしまいました」とミスを悔やんだ。
試合展開を左右する大きなミスをした反面、攻撃面ではある程度良さを出せていた。前方にできたスペースに飛び込み、蔚山現代ディフェンス陣を慌てさせていた。鬼木達監督が起用したくなる良さは出せていた。
沖縄での二次合宿中、守田は「プレー云々よりも自分は控えというか代用というか、人が怪我した時にぱっと入っても同じクオリティでできるというところが自分でも長所だと思う」と話していた。まだ鬼木達監督にとってのファーストチョイスではないことを自覚しつつ、突如として訪れるはずの出番に備えたいと冷静に話していた。
せっかくのチャンスだったが、それを活かせたとはいえなかった。
ACLのグループステージは6試合の短期決戦だ。その初戦を落として迎えた第2戦の意味は大きい。しかも韓国でのアウェーマッチだ。一筋縄ではいかない試合なのは間違いないが、この大舞台で先発に抜擢されるのだから、監督からの信頼の厚さが伝わる。だからこそ「どこかで挽回しないといけないです」と語気を強めた。
取材・文●江藤高志(川崎フットボールアディクト編集長)
トントン拍子で駆け抜けてきたルーキーにとっては、タフな試合となってしまった。
クラブ幹部が「デビューは早いかも」と話してはいたのだが、セレッソ大阪とのゼロックス・スーパーカップ、ACL1節の上海上港戦と2戦連続で途中出場してきた守田英正が、公式戦2連敗で迎えたACL2節のアウェーマッチでプロ初先発を飾った。
そもそも、その能力の片鱗はすでに昨夏の函館キャンプの時に見せていた。ただ、優勝と大会MVPの二冠を手にしたインカレの決勝では、獲得した栄誉にしては物足りない出来に見えた。その感想を率直に伝えたところ、守田自身、良くなかったと自覚していたと発言。そうやって自らを客観視できるところに伸びしろを感じさせる。
そんな守田だから、負けられない蔚山現代戦で先制点を与えるミスについて、しっかりと自分の言葉で説明する。
「最後無理だと思った瞬間に身体を開いて外に蹴ることもできたし、あとは自分がボールを持っても大丈夫というイメージは僚太くんにもあって、僚太くんから受けた時に、ぼくも欲しかったので」
ただ、結果的にパスを引き受けてロスト。
「ああいう失い方をしてゲームを壊してしまったので。信頼のところでは裏切った形になってしまいました」とミスを悔やんだ。
試合展開を左右する大きなミスをした反面、攻撃面ではある程度良さを出せていた。前方にできたスペースに飛び込み、蔚山現代ディフェンス陣を慌てさせていた。鬼木達監督が起用したくなる良さは出せていた。
沖縄での二次合宿中、守田は「プレー云々よりも自分は控えというか代用というか、人が怪我した時にぱっと入っても同じクオリティでできるというところが自分でも長所だと思う」と話していた。まだ鬼木達監督にとってのファーストチョイスではないことを自覚しつつ、突如として訪れるはずの出番に備えたいと冷静に話していた。
せっかくのチャンスだったが、それを活かせたとはいえなかった。
ACLのグループステージは6試合の短期決戦だ。その初戦を落として迎えた第2戦の意味は大きい。しかも韓国でのアウェーマッチだ。一筋縄ではいかない試合なのは間違いないが、この大舞台で先発に抜擢されるのだから、監督からの信頼の厚さが伝わる。だからこそ「どこかで挽回しないといけないです」と語気を強めた。
取材・文●江藤高志(川崎フットボールアディクト編集長)