【浦和】槙野智章も「もっと良くなる」と手応えを得た120分。今季初戦で躍動したのは?

カテゴリ:Jリーグ

石田達也

2018年01月24日

「この時期に課題がたくさんあって良かった」(山田直輝)

沖縄SVを無失点に抑えた浦和。槙野も手応えを口にした。写真:石田達也

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 浦和レッズが23日に沖縄1次キャンプ初となるトレーニングマッチ(30分ハーフ×2本)を沖縄SVと行ない、3対0で勝利した。
 
 堀孝史監督が指揮を執り、初めてとなるキャンプだが、主に午前中はフィジカル強化に当てられ、午後はゲーム形式を中心に後ろからのビルドアップと攻守の切り替えを強調し、ハードな調整を続けてきた。
 
 その中で今シーズン初となる対外試合を4-1-4-1の布陣で、それぞれが狙いをもってアグレッシブに戦った。
「昨年の1戦目よりも、みんながチームとしてやるべきことをはっきりさせて臨めていた」(槙野智章)
 
 1試合目では、4年ぶりに浦和に復帰した山田直輝がインサイドハーフでプレー。豊富な運動量でスペースに顔を出し、ボールに絡んで行く。
 
 だが、チームはボールを保持するものの、細かな部分でのミスも散見され、フィニッシュが遠い。
「まだ距離感が遠かったり、作りのミスが多いので精度を上げたい。逆にこの時期に課題がたくさんあって良かった」(山田)と、改善できる自信があるからこその本音だ。
 
 そんななか、1試合目の50分にサイドハーフの武藤雄樹がペナルティエリア内にクロスを送ると長倉幹樹(浦和ユース)がトリッキーな形で先制する。
 
 厚みのある攻撃とまではいかないが、始動日からトレーニングを積み重ねてきた形は見てとれ、その後も攻める浦和と守る沖縄SVの構図は変わらず、最初の60分が終了すると、11人のメンバーを入れ替えて臨んだ2試合目では、今シーズン、浦和ユースからトップチームに昇格したサイドハーフの荻原拓也が躍動した。
 
 6分、左サイドからのボールに荻原が相手DFよりも早く反応すると、そのまま中央に切れ込みGKを交わしてゴールマウスに流し込んだ。
「数字で結果を残せて良かった」
 
 勢いに乗る若武者は2本目の26分にもインサイドハーフで出場した長澤和輝のパスを受けると強烈なシュートを放ち相手GKを脅かした。
 
 沖縄SVにカウンターを受ける場面はあったもののプレスを掻い潜りボールと人が動くサッカーを見せると、終了間際の57分には荻原がDF2人に囲まれながらもダブルタッチで抜き去る。中央で待ち構えていた1トップのズラタンに“絶好球”を届け、追加点を手にした。
「ズラも見えていたのでしっかり合わせられた」(荻原)。
 
 ベースができつつあるなかで、コンビネーションとバランスを取って行くことが目下の課題だが、練習試合を重ねることで解決できることは間違いない。
 
 センターバックとして零封に貢献した槙野は言う。
「最初にしては良くできている。もっと良くなる」
 
 疲労が蓄積したなかでのゲームコントロールも含め、課題と収穫が見えた充実の120分だった。
 
取材・文●石田達也(レッズプレス!!)
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