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【リーガ冬の通信簿|バルセロナ編】華やかさや爆発力はないが「身の丈に合った戦い方」が好結果を生む

カテゴリ:メガクラブ

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2017年12月31日

パウリーニョら脇役陣が質の高い貢献でチームを助ける。

ネイマールの穴を埋めたのは、意外にもバルサには適応しないと思われていたパウリーニョだった。リーガでは16試合に出場して6ゴール・2アシストと大活躍を見せた。(C)Getty Images

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【17節までの主な成績】
リーガ・エスパニョーラ1位|14勝3分け0敗/45得点・7失点
チャンピオンズ・リーグ|グループD首位通過/4勝2分け0敗/9得点・1失点

前半戦のチームパフォーマンス…100点

――◆―――◆――

 ネイマールが退団し、その後釜として獲得したウスマンヌ・デンベレも開幕早々に故障で離脱。アンドレス・イニエスタら主力の高齢化が進んだこともあり、懸念の声が上がっていたが、その下馬評を覆して無敗で首位を快走する。

 好調の要因は、4-4-2の新機軸とともにエルネスト・バルベルデ新監督が持ち込んだ効率性重視のサッカーだ。中盤をコンパクトにして守備を安定させ、攻撃はリオネル・メッシのインスピレーションと個人技に多くを委ねる。GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンとCBサミュエル・ウンティティがメッシに続く「準MVP」の働きを見せたという事実が、チームの特徴を示している。

 ネイマールが抜けたためにカウンターの威力は低下し、ゲームメークはコンディションに不安を残すイニエスタへの依存度が相変わらず高く、メッシが下がってサポートせざるをえない状態だ。前線ではスアレスが故障を抱え開幕から精彩を欠いた。

 しかし、前述のようにバルベルデの新機軸が機能し、パウリーニョやパコ・アルカセルといった脇役陣が質の高い貢献を果たしてチームを助けた。いまや攻守に一体感が溢れている。
 
 ジョゼップ・グアルディオラ時代のような華やかさもなければ、ルイス・エンリケ時代の爆発力もない。とはいえ、いわばそれを自覚したうえで、いまの身の丈に合った戦い方をしてきたことが、ここまでの好結果を生んだとも言えるだろう。
 
 まもなくデンベレが復帰し、冬の市場での補強も噂される。バルベルデがチームをどう進化させていくのか。それが後半戦のキーポイントとなるだろう。

☆前半戦MVP☆
リオネル・メッシ

 中盤でボールを受け、一気に前線まで運んではフィニッシュやラストパスで打開。文句なしのMVPだ。

文●下村正幸

※ワールドサッカーダイジェスト2018.01.04号より加筆・修正
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