半年出番なしから日本代表、ACL制覇へ!長澤和輝が振り返る「出来過ぎのストーリー」

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年11月26日

「サポーターのみんなと優勝を分かち合い、本当に込み上げるものがあった」

ACL準決勝の上海上港戦から好パフォーマンスを見せ続けている長澤。この数か月で大きく環境が変わった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

[ACL決勝 第2戦]浦和 1-0 アル・ヒラル/11月26日/埼玉
 
 立ち上がりに鋭いプレッシングでボールを奪い、シュートを放つシーンを二度作った。0-0でも優勝が決まる状況の中、浦和に攻撃的な姿勢をもたらしたのは、背番号15の積極果敢なプレーだった。

 
「1戦目はチームとして少し守備的に入ったこともあり、僕のところでなかなか守備に行けなかったし、良さが出せなかった。今回は球際の寄せだったり、アグレッシブなところを出せば後ろの選手の守備を楽にできる。そういうところを意識した」
 
 その言葉通り、長澤和輝はこの第2戦で躍動感あふれるパフォーマンスを披露。圧倒的な運動量で自陣ゴール前での守備から最前線への飛び出しとピッチを幅広くカバーし、敵ボールホルダーへのタイトな寄せで次々とボールを奪ってはカウンターへとつなげていく。
 
「相手のミッドフィルダーの選手がとても強かった。パスを通そうと思っても、すぐにとられてカウンターにつなげられた」と脱帽気味に語った敵将ディアス監督の言葉は、ほとんど長澤に向けられていたはずだ。
 
 しかし、先の欧州遠征で初の日本代表入りを果たし、充実のシーズンを迎えたように見える長澤だが、本人にしてみれば、「充実した3か月くらい(笑)」のイメージだ。今季、期限付き移籍で千葉から浦和に復帰したものの、リーグ戦では開幕から半年間まったく出番がなく、ACLにおいても準々決勝まではグループステージで15分程度の途中出場が一度あったきり。
 
 風向きが変わったのは、7月31日の監督交代劇。ペトロヴィッチ前監督から堀孝史監督へバトンタッチされたなか、長澤の存在がクローズアップされだしたのは、9月27日の準決勝第1戦、上海上港戦でのハイパフォーマンスだった。この試合で攻守両面での高い貢献度を示した長澤は、その後のリーグ戦、ACLでスタメンに定着していくことになる。
 
「確かに苦しい時期はありましたけど、そこで折れないでやってきたのが良かったと思う。出られないことでくよくよしてもしょうがないし、チャンスが来た時に結果を出せないのが一番良くない。出た時はやってやろうと意識していた」
 
【関連記事】
【セルジオ越後】アジアを制したレッズの戦いぶりは、ハリルにヒントを与えるかも!?
レッズは4回負けたが…韓国メディアは浦和のアジア制覇をどう伝えた?
【ACL採点&寸評】浦和 1-0 アル・ヒラル|R・シルバが最高点の「8.5」!大会MVPの柏木も評価
浦和アジア制覇!「岩を砕くような一撃!」「信じられない大声援」海外メディアが賛辞!
「英雄はラファエル・シルバ!」AFC公式が浦和レッズのアジア戴冠を速報!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ