【番記者通信】ルイス・エンリケが作る新時代|バルセロナ

カテゴリ:メガクラブ

ルイス・マルティン

2014年05月09日

待望論のあったバルベルデとの交渉は不調に。

セルタを率いるL・エンリケ。ここまで8位につけ、ヨーロッパリーグ出場権獲得を目指す。 (C) Getty Images

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 5月5日、SDアンドニ・スビサレータは、バルセロナ近郊のガバにあるルイス・エンリケの自宅にいるところをパパラッチされた。L・エンリケがこの家を買ったのは、もうずいぶんと昔だが、彼はそう遠くないうちにここに戻ってくることになる。ヘラルド・マルティーノの後継者として、だ。
 
 このような写真がどう撮られたのかは定かではない。クラブが写真を撮るように仕向けたのか、あるいはメディアが単純にL・エンリケの後を追ったのか。
 
 退団が既定路線のマルティーノの後任監督として、クラブ幹部、そして多くの選手の中で最も待望視されていたのは、アスレティック・ビルバオのエルネスト・バルベルデ監督だった。「ドリームチーム」時代の元選手で、クライフ・イズムを継承する指揮官だ。しかし、スビサレータのオファーに、バルベルデは正直にこう答えている。
 
「いまアスレティックを離れることはできない」
 
 ビルバオはバルベルデを高く評価し、彼を中心にプロジェクトを進めていた。契約も残っており、バルベルデにとって、ビルバオは生涯のクラブでもある。家族は昨年新設されたサン・マメスから200メートルのところに住んでおり、夫人も子供もバスク生まれだ。クラブ会長は親しい友人でもある。友人を裏切ることなどできないのだ。
 
 こうして第2のオプション、L・エンリケの線は固まり、スビサレータはビーゴにいる彼に電話をしたというわけだ。ちなみにスビサレータは、昨年8月にもL・エンリケに電話をかけている。今は亡きビラノバが監督を辞め、その代役を探している時だ。
 
 しかしその時は、開幕まで20日と差し迫った時期で、バルサはセルタから監督を奪うことができなかった。しかし今は違う。L・エンリケは昨夏、違約金の条項を破棄している。1000万ユーロに設定されていた違約金の条項をだ。
 
 バルサにとって、L・エンリケの到着はプレゼントのようなものだ。ファンは彼を愛してやまない。ロッカールームに緊張感と刺激を与えることができる。今シーズンのバルサに欠けていた、戦う姿勢。L・エンリケの下で、バルサはそれを取り戻すだろう。
 
 L・エンリケとともに、バルサは明日を見る。今こそページを開き、新しい時代に突入すべきタイミングだ。
 
【記者】
Luis MARTIN|El Pais
ルイス・マルティン/エル・パイス
スペインの一般紙『エル・パイス』のバルセロナ番とスペイン代表番を務めるエース記者。バルサの御用新聞とも言えるスポーツ紙『スポルト』の出身で、シャビ、V・バルデス、ピケらと親交が厚く、グアルディオラ(現バイエルン監督)は20年来の親友だ。
 
【翻訳】
豊福晋
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