キャプテン酒井も69分でピッチを退いた

多くのビッグクラブから注目されていることが報じられた伊藤だが、好調シャルケ相手にはその良さを見せられなかった。あからさま相手のユニホームを引っ張り続けるなど、精神的な余裕も欠いたか……。 (C) Getty Images

序盤で先制し、終盤に差し掛かろうというところで追加点。シャルケは理想的な試合運びで快勝を収めて2位にジャンプアップ。ドルトムントより上の順位で次節、伝統のダービーに臨む。 (C) Getty Images
11月19日(現地時間)、ブンデスリーガ第12節が行なわれ、ハンブルクは0-2でシャルケに敗れた。
15位に沈んでいるハンブルクが6位シャルケの敵地に乗り込んだ一戦。キャプテンの酒井高徳はボランチ、伊藤達哉は2列目の右サイドとして、いずれもスタメンに名を連ねた。
序盤から攻勢に立ったのはシャルケで、4分に左サイドのコノプリャンカが上げたクロスをマッケニーが頭で合わせ、早くも決定機を作る(シュートはわずかに枠外)。
12分にはCKからナウドの打点の高いヘッドでシュートを枠内に飛ばしたホームチームは、16分、コノプリャンカが左からドリブルでペナルティーエリアに侵入したところで、ユンクに倒されてPKをゲット。これをディ・サントがGKの逆を衝いてゴール左隅に流し込み、先制点を奪った。
ゴールの起点となったコノプリャンカは、25分にも鋭いカットインから、わずかにゴールマウスを逸れる惜しいシュートを放ち、アウェーチームに冷や汗をかかせる。
一方、ハンブルクは15分に、CKからクリアボールをダイレクトで叩いた酒井のシュートが、チームにとってのファーストシュートとなった。
23分にはアルプがエリア内での混戦から粘ってボールをキープし、シュートまで持ち込む(枠外)。この17歳のFWは、厳しい状況でも独力で打破する場面が幾度か見せたが、チームとしては、連係プレーでズレが生じ、スムーズにボールが回らない。
4試合目の先発出場となった伊藤は、立ち上がりに抜群の加速力を誇るドリブルでマーカーを置き去りにするなど、持ち味を発揮したものの、その後は守備に多くの時間を割かれ、27分にはトラップミスでボールを奪われたカリジューリのユニホームを引っ張り、初の警告を受ける。
カウンターでボールを受け、縦への突破が期待される場面でもスピードを緩めて味方の上りを待つなど、いつもの積極性が消えた伊藤は、35分にヴァルドシュミットとの交代で早くもピッチを退いた。その1分前、ディークマイヤーにリターンパスを通したのが、唯一の効果的なプレーだった。
前半の半ばからはハンブルクが攻勢を強め、ボールポゼッションでもほぼ互角となり、41分にはヴァルドシュミットがエリア内で抜け出してシュートを放つなど(GKがブロック)好機を生み出し、一方でホームチームには効果的な攻撃を許さなかった。
後半、さらに攻撃の頻度を高めたハンブルク。47分にはヴァルドシュミットが左サイドから入れたクロスがGKフェーマンに弾き出されたところを、ディークマイヤーが拾ってフリーでシュートを放つが、相手DFにブロックされる。ハンドも疑われたが、VARの結果、これは認められなかった。
さらに57分には、アルプが左からカットインしてスルーパス。DFラインに裏に走り抜けてこれを受けたハントが決定的なシュートを放つが、ボールは左ポストを叩いてゴールの外へと流れていった。
69分、ハンブルクは攻撃の強化を狙ってか、酒井に代えてウッドを投入。キャプテンはこの試合、パスがズレたり、ボールコントロールに手間取ったりしてボールを失う場面もあったが、精力的な動きで味方を助け、攻撃ではこぼれ球を拾ってから2本のシュートを放った。
しかしこの後、ハンブルクは攻めるどころか、逆にシャルケに幾度もチャンスを作られ、71分にはマッケニーに正面から強烈なシュートを浴びる。これは何とかCKに逃げたものの、78分、ついに致命的な2点目を奪われてしまう。
カリジューリの右サイドの突破を起点にして、コノプリャンカが逆サイドのブルグシュタラーにラストパス。ダイレクトシュートはゴール左隅に決まり、シャルケはこれでほぼ勝利を確定させた。
アディショナルタイム4分を含めた残り時間、ハンブルクの攻撃をかわしながら、隙を見て反撃し続けたシャルケが2-0で快勝。ゴレツカ、ベンタレブといった主力を欠きながらも危なげなく勝点3を積み重ね、勝点差でRBライプツィヒを抑えて2位浮上を果たした。
一方、ハンブルクは攻勢に立った時間帯もあったものの、チャンスを活かせずに零封され、2度目の連勝はならず。早くもリーグ8敗目を喫した。
シャルケは次節、25日にドルトムントとの「レヴィア・ダービー」に臨み、ハンブルクは26日にホッフェンハイムと対戦する(両チームともホームゲーム)。
15位に沈んでいるハンブルクが6位シャルケの敵地に乗り込んだ一戦。キャプテンの酒井高徳はボランチ、伊藤達哉は2列目の右サイドとして、いずれもスタメンに名を連ねた。
序盤から攻勢に立ったのはシャルケで、4分に左サイドのコノプリャンカが上げたクロスをマッケニーが頭で合わせ、早くも決定機を作る(シュートはわずかに枠外)。
12分にはCKからナウドの打点の高いヘッドでシュートを枠内に飛ばしたホームチームは、16分、コノプリャンカが左からドリブルでペナルティーエリアに侵入したところで、ユンクに倒されてPKをゲット。これをディ・サントがGKの逆を衝いてゴール左隅に流し込み、先制点を奪った。
ゴールの起点となったコノプリャンカは、25分にも鋭いカットインから、わずかにゴールマウスを逸れる惜しいシュートを放ち、アウェーチームに冷や汗をかかせる。
一方、ハンブルクは15分に、CKからクリアボールをダイレクトで叩いた酒井のシュートが、チームにとってのファーストシュートとなった。
23分にはアルプがエリア内での混戦から粘ってボールをキープし、シュートまで持ち込む(枠外)。この17歳のFWは、厳しい状況でも独力で打破する場面が幾度か見せたが、チームとしては、連係プレーでズレが生じ、スムーズにボールが回らない。
4試合目の先発出場となった伊藤は、立ち上がりに抜群の加速力を誇るドリブルでマーカーを置き去りにするなど、持ち味を発揮したものの、その後は守備に多くの時間を割かれ、27分にはトラップミスでボールを奪われたカリジューリのユニホームを引っ張り、初の警告を受ける。
カウンターでボールを受け、縦への突破が期待される場面でもスピードを緩めて味方の上りを待つなど、いつもの積極性が消えた伊藤は、35分にヴァルドシュミットとの交代で早くもピッチを退いた。その1分前、ディークマイヤーにリターンパスを通したのが、唯一の効果的なプレーだった。
前半の半ばからはハンブルクが攻勢を強め、ボールポゼッションでもほぼ互角となり、41分にはヴァルドシュミットがエリア内で抜け出してシュートを放つなど(GKがブロック)好機を生み出し、一方でホームチームには効果的な攻撃を許さなかった。
後半、さらに攻撃の頻度を高めたハンブルク。47分にはヴァルドシュミットが左サイドから入れたクロスがGKフェーマンに弾き出されたところを、ディークマイヤーが拾ってフリーでシュートを放つが、相手DFにブロックされる。ハンドも疑われたが、VARの結果、これは認められなかった。
さらに57分には、アルプが左からカットインしてスルーパス。DFラインに裏に走り抜けてこれを受けたハントが決定的なシュートを放つが、ボールは左ポストを叩いてゴールの外へと流れていった。
69分、ハンブルクは攻撃の強化を狙ってか、酒井に代えてウッドを投入。キャプテンはこの試合、パスがズレたり、ボールコントロールに手間取ったりしてボールを失う場面もあったが、精力的な動きで味方を助け、攻撃ではこぼれ球を拾ってから2本のシュートを放った。
しかしこの後、ハンブルクは攻めるどころか、逆にシャルケに幾度もチャンスを作られ、71分にはマッケニーに正面から強烈なシュートを浴びる。これは何とかCKに逃げたものの、78分、ついに致命的な2点目を奪われてしまう。
カリジューリの右サイドの突破を起点にして、コノプリャンカが逆サイドのブルグシュタラーにラストパス。ダイレクトシュートはゴール左隅に決まり、シャルケはこれでほぼ勝利を確定させた。
アディショナルタイム4分を含めた残り時間、ハンブルクの攻撃をかわしながら、隙を見て反撃し続けたシャルケが2-0で快勝。ゴレツカ、ベンタレブといった主力を欠きながらも危なげなく勝点3を積み重ね、勝点差でRBライプツィヒを抑えて2位浮上を果たした。
一方、ハンブルクは攻勢に立った時間帯もあったものの、チャンスを活かせずに零封され、2度目の連勝はならず。早くもリーグ8敗目を喫した。
シャルケは次節、25日にドルトムントとの「レヴィア・ダービー」に臨み、ハンブルクは26日にホッフェンハイムと対戦する(両チームともホームゲーム)。