武藤、ハードワークで勝利に貢献! 大迫は交代出場で奮闘も、ケルンはリーグ10敗目…

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年11月19日

大迫投入も、数的優位も、初勝利に結び付かず…

自身のシュートチャンスは1回で、良いかたちでボールを受けられる機会にもあまり恵まれなかった武藤だが、常にハードワークを怠らず、42分にはPK奪取の起点ともなった。その“真面目さ”が報われたと言えよう。 (C) Getty Images

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 11月18日(現地時間)、ブンデスリーガ第12節が行なわれ、マインツが1-0でケルンを下した。


 13位のマインツが最下位ケルンをホームに迎えた一戦。武藤嘉紀は定位置のCFとしてスタメンに名を連ねたのに対し、大迫勇也は代表戦での疲労を考慮されてかベンチスタート。ケルンの前線は、復帰したコルドバとギラシーという初めての組み合わせとなった。
 
 開始直後にデ・ブラシスのダイレクトボレーでファーストシュートを放ったマインツは、13分には左からのクロスに、走り込んだフリーのマキシムが頭で合わせるが、枠を外して決定機を逃す。
 
 こうして危険な場面を迎えたケルンだが、これまでの試合に比べれば、守備は安定。ボールを失った後の選手の帰陣は速く、またゴール前に入るボールに対してはDF陣が冷静に対処し続けた。
 
 一方の攻撃においては、最初は細かくボールを繋いでいたが、途中からはシンプルに2トップへ縦パスを送るようになる。これが意外と機能し、コルドバがフィジカルを活かしたドリブルとキープ力で好機に結び付けていった。
 
 最後の部分でのプレーの精度の低さや判断ミス、そして連係のズレによって決定的な場面を作るまでには至らずにいたケルンだが、24分にギラシーが遠めからファーストシュートを放つと、36分にはツォラーのスルーパスを受けて決定機を迎えた。
 
 さらに39分にも、ラウシュのロングシュートをGKツェントナーがセーブし、前にこぼしたところをビッテンコートが詰めるという場面もあったが、いずれもケルンのシュートは枠を捉えられない。
 
 一方、マインツはなかなか良いかたちでボールを前に運べず、相手ゴールに迫っても、ケルンの守備ブロックを崩せず、グバマンらが遠めからシュートを放つのみ。そのような状態では、武藤は好位置でパスを受けることがほとんどなく、ボールタッチはサイドか、守備で下がった位置に限られた。
 
 しかし42分、ロングボールを追って敵陣右サイドの深くに入り、ソーレンセンと競り合った武藤がうまく身体を入れてボールで奪うと、ここに割って入ったデ・ブラシスがペナルティーエリア内に侵入。追ってきたラウシュとソーレンセンに寄せられたところで倒れた。
 
 これに対し、主審はPKをマインツに与える。VARでの確認の後も判定が覆ることはなく、ブロンジンスキがGKホルンの逆を衝き、先制ゴールを決めた。
 
 前半終了間際にリードを奪ったマインツは後半、立ち上がりから攻勢に立ち、ケルンのマークが曖昧になったところを衝いてデ・ブラシス、マキシムがシュートを放つ。
 
 対して、攻守で前半のような良さが出なくなったケルンは、この状況を打破するために60分、エズジャンに代えて大迫を投入。ボールをキープし、攻撃の起点となり、決定的なパスも出せる彼の存在により、ケルンの攻撃は確実に活性化された。
 
 とはいえ、ボールポゼッションではマインツが上回り、66分には、エリア手前での武藤との絡みから、ゼルダルがわずかに枠を外れる惜しいパワフルシュートを放つ。
 
 ところが71分、ビッテンコートに手を出したとしてドナーティーが一発退場。もつれて倒れた際にビッテンコートの足が顔に入っていただけに、ドナーティーにとってはやや気の毒な判定であり、マインツは思わぬかたちで不利を背負うこととなった。
 
 これにより試合は、ケルンがボールを保持し、マインツがカウンターで対抗するというかたちに変化。大迫は70分、80分にミドルシュートを放ち(いずれも枠外)、武藤は幾度か巧みなボールの落としから攻撃の起点となった。
 
 しかし、オープンな展開のなかで、両チームに決定的な場面は生まれない。特にケルンは数的優位に立ちながらも、縦に雑なロングパスを放り込むばかり。90分にラウシュが左サイドから入れたクロスも、交代出場のピサーロには合わない。
 
 そして92分、GKツェントナーのミスパスという、マインツから提供された決定機をヨイッチが逸してから間もなく、ケルンは1本のシュートもゴールマウスを捉えられないまま、試合終了を迎えた。
 
 3連敗でリーグ10敗目。ケルンは幾多のチャンスあったものの、それらを活かせず、暗黒のトンネルを今回も抜け出すことはできなかった。
 
 23日にヨーロッパリーグで強豪アーセナルと対戦してから3日後、13節でヘルタ・ベルリンとホームで対戦するケルン。DFBカップでは快勝を収めた相手だが、今回は果たして……。
 
 一方、リーグでは4試合ぶりの勝利を挙げたマインツ。これで3試合無敗となった。こちらは次節(25日)、フライブルクのホームに乗り込む。

リーグでは今シーズン初の交代出場となった大迫。攻撃を活性化させたが、決定的な仕事は果たせず、2本のシュートも枠内には飛ばなかった。 (C) Getty Images

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