8戦未勝利の泥沼状態に、ガンバ長谷川監督は退任決定のなかで指揮を執る難しさを吐露

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2017年11月18日

川崎戦は攻撃の形を作れず。

ベンチから出て選手たちを見守る長谷川監督。試合後の会見では今の心境を吐露した。(C)SOCCER DIGEST

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[J1リーグ32節]川崎1-0G大阪/11月18日/等々力
 
 25節から7試合にわたり勝利から見放されていたG大阪は、アウェーで迎えた32節の川崎戦も苦しい展開を余儀なくされた。序盤から主導権を握られると、自陣に釘づけにされ、攻撃の形を作れない。終わってみればシュートは川崎の25本に対し、わずか1本。スーパーセーブを連発した東口順昭がいなければ、さらに失点は増えていただろう。
 
 長谷川健太監督は試合後の記者会見で、こう切り出した。
 
「今日は勝つ可能性が限りなく少ない試合でした。川崎は負けると鹿島の優勝が決まるなかで、最後まで集中していました。うちの前線はタメを作れなかったですし、相手の切り替えの速さが上回っていました。今日はフロンターレが勝つべくして勝った試合だったと思います」
 
 自身は今季限りでの退任がすでに決まっている。そのなかでの指揮にも難しさを感じているようだ。
 
「正直、難しい時期はありました。最後まで仕事をしてくれという話をされたので、なんとか良い形で次の監督に渡したいという想いがありました。選手がついてこなかったら辞めようと思っていたんですが、みんな一生懸命練習をしてくれ、試合にも臨んでくれるので、彼らのためにも最後まで仕事をしようと思っていました。
 
 途中で投げ出すのは簡単だと思います。ただ、結果は残せていませんが、若い選手であったり、なかなか陽の目を見なかった選手が頑張ったなかで、プレーする機会を平等に与え、残り2か月くらいで彼らが成長してくれればと思っています」
 
 次節はホームに札幌(11月26日)を迎え、最終節はアウェーでFC東京(12月2日)と対戦する。「残り2試合、ホームで久しく勝っていないのでなんとか勝てるようにしたい」と話す指揮官の願いは叶うのか。多くのタイトルを獲得してきた長谷川体制がどのようなラストを飾るのか注目したい。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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