ともに開幕３連敗で迎えた京都ダービーは、京都U-18が４-０で京都橘を下した。
 
　先に決定機を掴んだのは京都橘だったが、30分過ぎにMF大野挙弥が迎えたGKとの１対１はシュートをブロックされた。米澤一成監督が「あれを決めていれば、展開は変わって守備も踏ん張れたと思う」と悔やんだ先制のチャンスだった。ホームチームの京都橘にしてみれば、流れを掴み損ねた代償は大きかった。
 
　窮地を凌いだ京都U-18は、前後左右にロングパスを送って相手の守備を拡散。中盤に生まれたスペースを巧みに使い、ゴールへと突破を図る奥川雅也、相手を引きつけてラストパスを送る松下英右の２トップが攻撃を加速させた。32分に中央突破からMF大西勇輝が先制ゴール。その３分後にはカウンターから左サイドを攻略し、クロスを再び大西が叩き込んだ。
 
　２点を追う京都橘は後半から布陣を変えてMF仙頭啓生、大野が両サイドからドリブル突破で活路を開こうとしたが、得点は奪えず。逆に京都U-18が、カウンターから奥川、門司康成のゴールで突き放した。
 
　初勝利を挙げた京都U-18の川勝博康監督は「ひとつのきっかけが大事。ポイントになる試合だと思っていた。結果的には良かったが課題は多い。修正して上を目指したい」と今後の巻き返しを誓った。
取材・文：平野貴也（フリーライター）
【４節の結果】
［EAST］
市立船橋 １-０ 鹿島ユース
清水ユース ３-２ 青森山田
東京Vユース ４-１ 札幌U-18
JFAアカデミー福島 １-２ 柏U-18
三菱養和SCユース ３-３ 流経大柏
 
［WEST］
東山 １-１ 神戸U-18
C大阪U-18 １-２ 名古屋U18
東福岡 ４-０ 富山一
G大阪ユース １-１ 広島ユース

【U-18プレミアPhoto】４節[WEST]京都橘 対 京都U-18