【日本代表】槙野智章が思い描く理想の守備。「ひとりが輝くよりも…」

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年11月12日

セレソンと対峙して、再確認できたこととは?

11日の練習ではフランス在住の日本人と触れ合う機会も。満面の笑みで子どもたちとの記念撮影に応じた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 ニュージーランド、ハイチと戦った10月シリーズに続いて、欧州遠征のブラジル戦でもスタメンを飾った槙野智章。ポジションはいずれもCBで、ブラジル戦ではCKから1ゴールを決めるなど、レギュラー定着に向けて着実な歩みを見せている。
 
「SBをやる機会もありましたけど、今年に限っては真ん中でプレーする試合が増えている。スタッフ陣から良いフィードバックをもらって、僕にできること、僕に求められていることをしっかりと一から整理して、自分の中で試合に入るようにはしています。CBとしてのプレーの幅の広がりは感じています」
 
 タレント揃いのセレソンと対峙して、再確認できたことがある。
 
「やっぱり、ひとりでは守れない。ブラジル戦に限っても、吉田(麻也)選手、長友(佑都)選手、彼らのコーチングや状況判断の声が僕を動かしてくれていた。僕らは、まとまってこそのチーム。ひとりが輝くよりも、みんながまとまって、同じ絵を描きながらじゃないと、良い結果は出せないと思う。苦しい時でもみんなで耐えて、撥ね返すメンタルも備えていかないといけない」
 
 大事なのは、組織で守ること。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が強く要求するコミュニケーションをさらに深めて、強固な守備を構築していく。
 
 そのなかで、槙野自身は以前にも増して責任感が強まっているようだ。
 
「ディフェンスリーダーとして、吉田選手が今まで引っ張ってきて、頼りっぱなしの部分もあったけど、自分も全体をオーガナイズする、鼓舞する、ラインの上げ下げなど、自分にできることをしっかりやるつもりではいる」
 
 今回の欧州遠征を締めくくる14日のベルギー戦では、意地を見せられるか。
 
「ブラジルと比べると、(ベルギーは)前の選手の質の高さや、機動力はかなりあると思っている。しっかりと修正して試合に臨みたい」
 
 アウェーでのACL決勝第1戦をすぐ後に控えるが、今は代表に集中して、ワールドカップのために全力を尽くすだけだ。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【日本代表PHOTO】前半だけで3失点...後半に槙野が1点を返すもブラジルに完敗

【欧州遠征PHOTO】日本対ブラジル戦に駆けつけた、熱いサポーターたちを激写!
【関連記事】
【現役の眼】橋本英郎がブラジル戦を見て考えた「日本はどうすれば強豪国に勝てるのか」
「自分たちはまだ死んでいない」槙野智章が自らのゴールで示した1得点の価値
【セルジオ越後】後半の1点は慰めにもならない。力負けの完敗を真摯に受け止めるべきだ
【岩政大樹の視点】”世界トップ”との戦いで表面化した日本の課題。求められるのは意思を通わせること
金田喜稔がブラジル戦を斬る!「“本気のブラジル”と戦えなかったのが残念で仕方がない」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ