ボール保持率もチャンス数も勝ったホームチームだが…
11月11日(現地時間)、ロシア・ワールドカップ欧州予選のプレーオフ第1レグが行なわれ、デンマークとアイルランドは0-0で引き分けた。
ともに高い守備力を有する一方で、攻撃ではスタイルの大きく異なるチーム同士の一戦。攻勢に立ったのは、より中盤の構成力で勝るホームのデンマークだった。
序盤は右から、途中から左と、サイドから積極的に仕掛けていった北欧の雄は、12分、ロングパスをペナルティーエリア内左側でうまくトラップしたストリガー・ラーセンが角度のない位置からシュート。これはGKランドルフがブロックさるが、中央にこぼれたボールを今度はコーネリウスがフリーで詰める。しかし、これもランドルフの好反応によって阻まれた。
32分には、相手DFのクリアミスを拾ったエリクセンが無回転のミドルシュートを放ち、ランドルフが弾いたところを、走り込んだシストが詰めたが、これはわずかにゴールマウスを外れた。
こうして決定機を作ったものの、アイルランドの守備はやはり堅く、デンマークはなかなか敵陣深くに入れず、シュートはもっぱら遠めのものに限られた。そして球際でのプレーが激しいなか、前半のホームチームは、パスワークよりもロングパスで前線にボールを繋ぐことを選んだ。
一方のアウェーチームは、持ち前の激しさでデンマークの攻撃をかわしていくが、攻撃では正確性を欠いて決定的な場面を作り出すことができない。CFのマーフィーはボールに触れることすら困難な状況だった。
そんなチームが初めてまともなシュートを放ったのは43分。右サイドでクリスティがスピードで相手DFを追い抜いてペナルティーエリア内に侵入し、至近距離から強烈なシュートを放ったが、GKシュマイケルがこれをブロックした。
後半、序盤はアイルランドが敵陣に攻め入り、サイド攻撃から幾度か効果的なクロスを入れ、高さで勝るデンマーク守備陣がこれをはね返す。そして間もなく、再びホームチームが攻勢を立ち、ボールポゼッションでもはるかに相手を凌駕していった。
前半とは異なり、デンマークはパスを繋いで相手ゴールに迫る。帰陣が速く、ボールを失うとすぐに守備のブロックを形成するアイルランドに対し、ボールを回しながら隙を探り、連動した動きを見せて、時折、効果的な縦パスを入れてチャンスを生み出そうとした。
これに対し、アイルランドは各選手が精力的に動いてスペースを埋め、危ない場面では身体を張ってシュートコース、パスコースを塞ぎ、そしてクロスもことごとくクリアする。
後半は両チームともに決定的な場面を作れないまま時間は進んだが、89分、アイルランドはFKからダフィがバックヘッド気味にシュートをゴール枠内に飛ばすと、その直後にはデンマークが左からのクロスをポウルセンが頭で合わせる。これの好機は、いずれもGKに防がれた。
デンマークはアディショナルタイム、ストリガー・ラーセンがこぼれ球を強烈に叩き、さらに交代出場のベントナーがフリーでのボレーシュートと、連続してチャンスを迎えたが、アイルランドの守備の壁は最後まで破られることはなかった。
試合はスコアレスドローで終了。この結果は、アウェーのアイルランドにとって狙い通りのものとなっただろうが、チャンスの数、ボールポゼッションではデンマークが上回っただけに、第2レグも条件はイーブン、拮抗した熱戦が期待できるのではないだろうか。
運命の一戦は14日、ダブリンで行なわれる。
ともに高い守備力を有する一方で、攻撃ではスタイルの大きく異なるチーム同士の一戦。攻勢に立ったのは、より中盤の構成力で勝るホームのデンマークだった。
序盤は右から、途中から左と、サイドから積極的に仕掛けていった北欧の雄は、12分、ロングパスをペナルティーエリア内左側でうまくトラップしたストリガー・ラーセンが角度のない位置からシュート。これはGKランドルフがブロックさるが、中央にこぼれたボールを今度はコーネリウスがフリーで詰める。しかし、これもランドルフの好反応によって阻まれた。
32分には、相手DFのクリアミスを拾ったエリクセンが無回転のミドルシュートを放ち、ランドルフが弾いたところを、走り込んだシストが詰めたが、これはわずかにゴールマウスを外れた。
こうして決定機を作ったものの、アイルランドの守備はやはり堅く、デンマークはなかなか敵陣深くに入れず、シュートはもっぱら遠めのものに限られた。そして球際でのプレーが激しいなか、前半のホームチームは、パスワークよりもロングパスで前線にボールを繋ぐことを選んだ。
一方のアウェーチームは、持ち前の激しさでデンマークの攻撃をかわしていくが、攻撃では正確性を欠いて決定的な場面を作り出すことができない。CFのマーフィーはボールに触れることすら困難な状況だった。
そんなチームが初めてまともなシュートを放ったのは43分。右サイドでクリスティがスピードで相手DFを追い抜いてペナルティーエリア内に侵入し、至近距離から強烈なシュートを放ったが、GKシュマイケルがこれをブロックした。
後半、序盤はアイルランドが敵陣に攻め入り、サイド攻撃から幾度か効果的なクロスを入れ、高さで勝るデンマーク守備陣がこれをはね返す。そして間もなく、再びホームチームが攻勢を立ち、ボールポゼッションでもはるかに相手を凌駕していった。
前半とは異なり、デンマークはパスを繋いで相手ゴールに迫る。帰陣が速く、ボールを失うとすぐに守備のブロックを形成するアイルランドに対し、ボールを回しながら隙を探り、連動した動きを見せて、時折、効果的な縦パスを入れてチャンスを生み出そうとした。
これに対し、アイルランドは各選手が精力的に動いてスペースを埋め、危ない場面では身体を張ってシュートコース、パスコースを塞ぎ、そしてクロスもことごとくクリアする。
後半は両チームともに決定的な場面を作れないまま時間は進んだが、89分、アイルランドはFKからダフィがバックヘッド気味にシュートをゴール枠内に飛ばすと、その直後にはデンマークが左からのクロスをポウルセンが頭で合わせる。これの好機は、いずれもGKに防がれた。
デンマークはアディショナルタイム、ストリガー・ラーセンがこぼれ球を強烈に叩き、さらに交代出場のベントナーがフリーでのボレーシュートと、連続してチャンスを迎えたが、アイルランドの守備の壁は最後まで破られることはなかった。
試合はスコアレスドローで終了。この結果は、アウェーのアイルランドにとって狙い通りのものとなっただろうが、チャンスの数、ボールポゼッションではデンマークが上回っただけに、第2レグも条件はイーブン、拮抗した熱戦が期待できるのではないだろうか。
運命の一戦は14日、ダブリンで行なわれる。