「判定のせいにするのは単純すぎる」。
イタリア代表が崖っぷちに追い込まれている。
現地時間11月10日、ロシア・ワールドカップ欧州予選プレーオフの第1レグで、スウェーデン代表に敵地で0-1と敗れたのだ。
ミラノのサン・シーロで行なわれる第2レグで逆転できなければ、14大会連続出場中のアッズーリ(イタリア代表の愛称)は、1958年スウェーデン大会以来の予選敗退となる。
試合開始直後にオラ・トイボネンのチャージを受けたレオナルド・ボヌッチは、試合後にイタリア『スカイ・スポーツ』で鼻を骨折したと明かし、トルコ人のジュネイト・チャキル主審を批判した。
「もっと気概のあるレフェリーだったら、トイボネンを退場にしていただろう。明らかに正しくないプレーで、レッドカードに値した。もう終わったことだけどね。いまからは第2レグのことを考えるよ」
レフェリングを疑問視したのは、後がなくなったジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督も同様だ。同じく『スカイ・スポーツ』の取材に、「(レフェリーは)まるでサッカーとは思えないぶつかり方を7回、8回と許していた」と、不満を露にしている。
ヴェントゥーラ監督は「正しくない結果」、「最低でもドローを狙えた試合」と悔しさを表わしつつ、第2レグでの巻き返しに意気込んだ。
「挽回しなければならない。サン・シーロでひっくり返そう。スタジアム(の観客)が手を貸してくれることを願う」
しかし、現役引退を表明したばかりの元イタリア代表MFアンドレア・ピルロは、コメンテーターを務めた『スカイ・スポーツ』の番組内で「ビビって0-0を狙っているようだった」と厳しいコメントを突き付けた。
また、自身の後継者と言われるマルコ・ヴェッラッティの出来についても、ピルロは「チーム同様に良くなかった」と断じている。
「いくつか良い展開もあったが、試合が進むにつれて消えていった。パリ・サンジェルマンで普段やっているようにうまくはできなかったね。ただ責任は、そういうプレーをさせなかったチームにもある」
ピルロはさらに、ボヌッチや指揮官が批判したレフェリングにも言及。「判定のせいにするのは単純すぎる」と、ジャッジを敗因にしてはいけないと苦言を呈した。
「こういう試合に勝つには、もっと激しさとクオリティーが必要だ。最初の接触ですぐに笛が吹かれるセリエAとは違うことを理解し、全力でぶつかり合って、あとはレフェリーが判断する。そういう意味では、イタリアの戦う姿勢は正しくなかった。スマートにプレーするのではなく、自分の持っている100%を出さなければいけない。こういう試合でこそ、本物の選手かどうかが分かるんだよ」
第2レグでは満員の観客がイタリアを後押しするとみられる。だからこそ、ヴェントゥーラ監督も期待を口にしたのだろう。しかしピルロは、「サン・シーロの観客がゴールを決めるわけじゃない。サポーターがゴールを決めるところなんて見たことがない」と警鐘を鳴らした。
「これからの2日間はキツイだろう。嫌かもしれないがビデオで(第1レグを)見直すべきだと思う。あまりにも重要な目標を争っているのだから、選手たちは集中を保たなければならない」
W杯予選敗退という危機に瀕しているイタリア代表の面々は、この苦境を乗り越えることができるのか。ミラノでの第2レグは13日に行なわれる。
現地時間11月10日、ロシア・ワールドカップ欧州予選プレーオフの第1レグで、スウェーデン代表に敵地で0-1と敗れたのだ。
ミラノのサン・シーロで行なわれる第2レグで逆転できなければ、14大会連続出場中のアッズーリ(イタリア代表の愛称)は、1958年スウェーデン大会以来の予選敗退となる。
試合開始直後にオラ・トイボネンのチャージを受けたレオナルド・ボヌッチは、試合後にイタリア『スカイ・スポーツ』で鼻を骨折したと明かし、トルコ人のジュネイト・チャキル主審を批判した。
「もっと気概のあるレフェリーだったら、トイボネンを退場にしていただろう。明らかに正しくないプレーで、レッドカードに値した。もう終わったことだけどね。いまからは第2レグのことを考えるよ」
レフェリングを疑問視したのは、後がなくなったジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督も同様だ。同じく『スカイ・スポーツ』の取材に、「(レフェリーは)まるでサッカーとは思えないぶつかり方を7回、8回と許していた」と、不満を露にしている。
ヴェントゥーラ監督は「正しくない結果」、「最低でもドローを狙えた試合」と悔しさを表わしつつ、第2レグでの巻き返しに意気込んだ。
「挽回しなければならない。サン・シーロでひっくり返そう。スタジアム(の観客)が手を貸してくれることを願う」
しかし、現役引退を表明したばかりの元イタリア代表MFアンドレア・ピルロは、コメンテーターを務めた『スカイ・スポーツ』の番組内で「ビビって0-0を狙っているようだった」と厳しいコメントを突き付けた。
また、自身の後継者と言われるマルコ・ヴェッラッティの出来についても、ピルロは「チーム同様に良くなかった」と断じている。
「いくつか良い展開もあったが、試合が進むにつれて消えていった。パリ・サンジェルマンで普段やっているようにうまくはできなかったね。ただ責任は、そういうプレーをさせなかったチームにもある」
ピルロはさらに、ボヌッチや指揮官が批判したレフェリングにも言及。「判定のせいにするのは単純すぎる」と、ジャッジを敗因にしてはいけないと苦言を呈した。
「こういう試合に勝つには、もっと激しさとクオリティーが必要だ。最初の接触ですぐに笛が吹かれるセリエAとは違うことを理解し、全力でぶつかり合って、あとはレフェリーが判断する。そういう意味では、イタリアの戦う姿勢は正しくなかった。スマートにプレーするのではなく、自分の持っている100%を出さなければいけない。こういう試合でこそ、本物の選手かどうかが分かるんだよ」
第2レグでは満員の観客がイタリアを後押しするとみられる。だからこそ、ヴェントゥーラ監督も期待を口にしたのだろう。しかしピルロは、「サン・シーロの観客がゴールを決めるわけじゃない。サポーターがゴールを決めるところなんて見たことがない」と警鐘を鳴らした。
「これからの2日間はキツイだろう。嫌かもしれないがビデオで(第1レグを)見直すべきだと思う。あまりにも重要な目標を争っているのだから、選手たちは集中を保たなければならない」
W杯予選敗退という危機に瀕しているイタリア代表の面々は、この苦境を乗り越えることができるのか。ミラノでの第2レグは13日に行なわれる。