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【選手権予選】ふたつの大改革で仙台育英が5年ぶりの全国へ。合言葉は“青森山田超え”だ!

カテゴリ:高校・ユース・その他

小林健志

2017年11月05日

血の入れ替えと高い競争意識で仙台育英は大変貌を遂げた。

昨年は県予選の準決勝で敗れた仙台育英。今年はタフに戦い抜き、全国行きの切符を手に入れた。写真:小林健志

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 高校サッカー選手権宮城県大会決勝が11月4日、ユアテックスタジアム仙台で行なわれた。試合は仙台育英が30年ぶりの選手権出場を目指した東北学院に1-0で勝利。5年ぶり32回目の優勝を飾り、選手権の出場権を手に入れた。

 仙台育英は32分、キャプテンのDF石川巧実のロングスローからDF後藤万輝がバックヘッド。これがネットに突き刺さり、後半は東北学院の反撃を受けながらも、粘り強い守りで相手に得点を与えなかった。
 
 毎年、仙台育英は県予選の優勝候補に挙げられ、インターハイもここ2年連続出場しているが、なぜか選手権だけは過去4年間勝てなかった。最後に出場したのはOBでプロ3年目のDF熊谷駿(甲府)が1年生の時までさかのぼる。その後はベスト8やベスト4止まりで、昨年も準決勝・仙台商戦で後半アディショナルタイムに同点とされ、延長戦で逆転を許して敗れるというこの上ない悔しさを味わった。

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 勝負強さを身に付けなければ、選手権には行けない。そのために仙台育英は様々な改革を断行。城福敬監督がまず手を付けたのはスタッフの入れ替えだった。昨年より、2年前までベガルタ仙台ジュニアユースでコーチを務めていた内田貴之氏をスタッフに加え、フィジカルトレーニングなどの改善に取り組んだ。さらに今年からモンテディオ山形などでGKコーチを務めた笹原義巳氏を招聘し、「選手を盛り上げるモチベーションビデオを作ってくれる」という女性スタッフも加入。Jクラブでも実績のあるコーチングスタッフなどをチームに招き、指導体制を充実させた。

 そして、次に行なったことが徹底的に競争を煽る作業である。
「例えば、決勝に出ていた佐藤一輝は夏までは調子に波のある選手でした。9月末にイタリアU-19セリエB選抜が来仙し、ユアスタで試合を行なった際、彼はメンバーからも外す予定でした。ところが直前で2年生の選手が負傷したためベンチ入りさせ、試合の最後で出したところ2点取ってくれました。それを大きな自信にしてくれたので、最終的にレギュラーを掴みました。そうやって競争を明確な形で見せることにしたのです。メンバーを外されてへこたれるのか、這い上がるのか。たかがサッカーと思わずに踏ん張れる子は社会人になってもうまくいきます」

 城福敬監督は競争に食らいつこうとする選手を積極的に起用し、仙台育英は戦う集団に変わっていったのだ。
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