長友佑都の好調を伊紙が称える!「ヘマ選手から剣闘士に」「スパレッティに再生された」

カテゴリ:海外日本人

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年10月27日

「新しくなった長友」と称賛の言葉が並ぶ。

好調インテルでレギュラーを張る長友。ここにきて評価急騰だ。写真:Alberto LINGRIA

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 ルチアーノ・スパレッティ監督が就任した今シーズンのインテルは、10節を終えたセリエAで8勝2分け2位と好調を保っている。指揮官の功績として高く評価されているひとつが、首位ナポリと並ぶリーグ2位の失点数(7)を誇る守備陣のハイパフォーマンスだ。
 
 新戦力ミラン・シュクリニアルと同様に、最終ラインの安定に貢献しているひとりが、日本代表の長友佑都だ。夏のプレシーズン中は放出候補と言われ、ダウベルトというライバルが加わったにもかかわらず、背番号55はスパレッティ監督の信頼を勝ち取り、左SBのレギュラーの座を手にしている。
 
 現地時間10月24日のサンプドリア戦では、いつもの運動量に加えて長距離シュートや縦へのパスで好機を演出。終盤の交代時には本拠地サン・シーロのスタンドからスタンディングオベーションで称賛された。
 
 10月に入って4試合連続で先発出場を続け、好パフォーマンスを見せている長友には、辛口の現地メディアからも賛辞が寄せられている。27日には、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』に長友の復調を伝える記事も登場した。
 
 見出しは「ヘマから剣闘士に。ユウトがNaganuovo」。「Nuovo」はイタリア語で「新しい」。つまり、「新しくなった長友」という意味だ。
 
 実際、昨シーズンの長友は精彩を欠くことが少なくなく、メディアやサポーターの批判の対象となることが多かった。それだけに、今シーズンに入ってからの“V字回復”ぶりは目覚ましい。
 
 ガゼッタ・デッロ・スポルト紙は「退団するところだったが、スパレッティが再生させ、今では拍手をもらうまでに」と長友を称賛。「ロッカールームで最も愛されるひとり」とチームメートと良好な関係にあることや、「常に食事と身体のケアに注意深い」などそのプロ意識の高さも称えている。
 
 ほかにも「模範的なプロ」、「彼に行動規範は必要ない。自分で律することができる」と賛辞を続けたガゼッタ・デッロ・スポルト紙は、「世界最強の左SBになることはないだろう」と厳しい言葉を交えつつ、「今では左サイドで一定の結果を保証できる」と、チームへの確かな貢献を評価した。
 
 目標とするチャンピオンズ・リーグ出場権獲得に加え、8年ぶりの優勝を期待する声も高まりつつあるインテル。現在籍メンバーではチーム2位の出場試合数(205)を誇りながら、2010-11シーズンに制したコッパ・イタリアのトロフィーしか手にしていない長友は、愛するインテルと悲願のスクデットを獲得できるだろうか。
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