「民主主義をやめ、私が命令する」崖っぷちミハイロビッチが“暴君宣言”! 

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年10月26日

成績不振の責任を問う声が高まって…。

追い込まれたミハイロビッチ。以前の「鬼軍曹」に戻ると語った。(C)Getty Images

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 もはや背に腹は代えられないということか……。トリノは現地時間10月25日、セリエA10節でフィオレンティーナに敵地で0-3と完敗した。チームを預かるシニシャ・ミハイロビッチ監督は、立場が危うくなりつつあることを自覚している。それだけに、“鬼軍曹”に戻ることを決めたようだ。
 
 今シーズンのトリノはエースのアンドレア・ベロッティを慰留し、ミランからエムバイ・ニアングを獲得。守備でもベテランのサルバトーレ・シリグやニコラス・ブルディッソらが加わり、大きな期待が寄せられた。実際、トリノのウルバーノ・カイロ会長は9月上旬に「過去20~40年で最強のトリノ」と述べるなど、欧州(少なくともヨーロッパリーグ)への切符を目指せるだけの陣容と見られていた。
 
 開幕から5試合を3勝2分けと順調なスタートを切ったトリノだが、9月23日の6節でユベントスに0-4と惨敗。トリノ・ダービーで手痛い黒星を喫して以降は、ヴェローナ、クロトーネと格下相手に2戦連続ドローで白星を取り戻せず。さらにローマ、そしてフィオレンティーナにも敗れ、直近5試合で白星なしと苦しんでいる。
 
 もちろん、8節からベロッティが負傷離脱した影響も大きいが、10試合を終えて得失点差マイナス3の12位という成績は、カイロ会長をはじめとするクラブ上層部やサポーター、メディアの期待に応えているとは言い難い。
 
 当然、ミハイロビッチ監督の責任を問う声は高まりつつある。それを指揮官も自覚しており、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、フィオレンティーナ戦後には「上手くいかないときはもちろん指揮官のせいだ」と、チームが困難にあることを認めた。
 
「何かが壊れてしまったことは認めなければいけない。まだ変えていけるだけの時間が残されていることを願っているよ。ダービー以降に我々は自信を失ってしまったんだ」
 
 次の試合はすぐそこに迫っている。29日の次節カリアリ戦に向けて、選手への厳しい姿勢で知られるミハイロビッチ監督は、精神面でのアプローチを変えると宣言した。
 
「去年のミハイロビッチに戻るよ。もう民主主義はなしだ。私が命令する」
 
 ベロッティ復帰が近づいているトリノは、“暴君宣言”をした指揮官と復調を遂げられるだろうか。
 
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