ヘルタの選手&スタッフ全員が「片膝つき」で人種差別とトランプ大統領にNO!

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年10月15日

カルーは「良きサンプルになれたなら嬉しい」

国際都市ベルリンを代表するクラブ、ヘルタ。選手もスタッフも人種差別に対して強い嫌悪感を示した(写真左はカルー)。(C)Getty Images

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 いまやMLBやNFLで国歌斉唱の際に定着しているのが、選手たちによる「片膝つき」のスタイルだ。人種差別を容認するような発言を繰り返している、アメリカのドナルド・トランプ大統領。その最高権力者に対する抗議行動のひとつとして、賛否両論が渦巻くなか、定着しつつある。
 
 この「片膝つき」が大西洋を越え、ついにドイツでも披露された。ブンデスリーガ8節のゲームで、ヘルタ・ベルリンの先発メンバーがシャルケ04戦のキックオフ前に敢行したのだ。日本代表MF原口元気もその列に加わり、ベンチメンバーやパル・ダルダイ監督も追随した。
 
 そして場内アナウンサーが以下のメッセージを伝えると、スタンドのホームサポーターからは同調する拍手が沸き起こった。
 
「ベルリンは色彩豊かな街です。ヘルタ・ベルリンは多様性を大事にし、暴力に断固反対します。それゆえ、我々はアメリカのアスリートたちの抗議活動に賛同し、ともに差別に立ち向かうべく膝を立てるのです。ベルリンはいまも、そしてこれからも寛容な街であり続けます」
 
 米スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、スポーツダイレクターのミヒャエル・プレーツ氏のコメントを紹介している。
 
「ヘルタ・ベルリンの価値観と哲学を如実に表わす行動だった。もちろんクラブとチームに関わるすべての者が同意した結果であり、誇らしく感じている。私は21年間この街で暮らしているが、ヘルタはいつも差別に対して強い嫌悪を抱いてきた。今日は大きな責任を伴うひとつのフットボールクラブとして、なすべきことをしたと思う」
 
 さらに、ヘルタのコートジボワール代表FW、サロモン・カルーも試合後にコメントを寄せた。国歌斉唱時ではないため、「アメリカとは少し事情が異なるけど」と前置きしつつ、「我々も人種差別に対して確固たるスタンスで臨もうと、仲間内で話したんだ。チームとして、シティ(街)としての正しい行動だったと信じているし、良きサンプルになれたなら嬉しい」と想いを語った。
 
 はたして今後、欧州のサッカーシーンでも同様のアクションが広がりを見せていくのだろうか。要注目である。
 
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