• トップ
  • ニュース一覧
  • 敵のウイングから見た浦和の「4-1-4-1評」。仙台の中野嘉大が感じた脅威と、その“裏”

敵のウイングから見た浦和の「4-1-4-1評」。仙台の中野嘉大が感じた脅威と、その“裏”

カテゴリ:Jリーグ

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2017年10月02日

「マッチアップをした相手が…」

中野はマッチアップをしたラファエル・シルバについて感じたことがあるという。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

[J1リーグ28節]仙台2-3浦和/10月1日/ユアスタ
 
 今季の浦和は前任のミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもと、基本的に3-4-2-1のフォーメーションで戦ってきた。しかし、成績不振で20節の大宮戦から堀孝史監督に代わり、25節の柏戦で初めてスタートから4-1-4-1のシステムにしている。変更後はリーグで白星がなかったが、仙台を下したことにより、新布陣がやっと実を結んだ。
 
 敗れた仙台の左ウイングバックでフル出場した中野嘉大は、その脅威を敵の視点から次のように見ていた。
 
「ワイドでマッチアップをした相手は、ウイングバックの選手ではなくて、ラファエル・シルバというアタッカータイプを置いている。そこでカウンターの脅威になり、やられた」
 
 これまで浦和の旧布陣では右ウイングバックとして、ドリブラータイプの関根貴大(現インゴルシュタット)や駒井善成が主に出場していた。しかし、この試合で中野が対峙したのはFWのR・シルバであり、実際に浦和の3点目はこのブラジル人助っ人が、中野をドリブルで振り切って武藤雄樹とのワンツーからゴールを決めている。
 
 悔しさを滲ませる仙台のウインガーだが、「でも…」と言葉を続け、相手のストロングポイントの“裏”の一面も明かした。
 
「その分、自分たちも(R・シルバの攻め残りを)突けたところがあった。そこは表裏一体で、僕らは結果を残せなかった。前半は相手の1ボランチの脇も上手く攻めれたが、(決め切れずにいると)後半はカウンターを食らってしまった」
 
 たしかに、手薄となっている浦和の右サイドから、中野は88分にクロスでクリスランのゴールをアシストしている。それだけでなく、ボールを持ってはドリブルで果敢にカットインをして、中央に仕掛けていた。
 
 結局、勝点3を手にしたのは決定力で上回った浦和だが、新システムには中野が言う“裏”もある。今後、安定して勝ち星を重ねていくには、まだまだ改善すべき点が残されていそうだ。
 
取材・文:志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
【関連記事】
勝負を分けた「ふたつの場面」。審判に猛抗議の仙台に対し、“タフなプレー”からアシストした一枚上手な遠藤航の判断
【J1採点&寸評】仙台2-3浦和|ヘッドで2得点のストライカーがMOM!仙台はボランチが奮闘したが…
興梠慎三が貫録の2ゴール!粘る仙台を3-2で下し、浦和がリーグ4試合ぶりの勝点3
【横浜】中澤佑二がレフェリングについて持論を展開「イライラするってことは…」
明確な役割と興梠のジレンマ。上海上港戦で浦和の4-1-4-1はいかに機能したか?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ