中指を立てたデル・アリはW杯で出場停止も…FAがFIFAに早急の裁定を求める

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年09月29日

ヤキモキするFAとサウスゲイト代表監督。

9月4日のスロバキア戦。勝利に貢献したデル・アリ(左)だったが、試合中の軽率なジェスチャーが大きな波紋を呼ぶことに。(C)Getty Images

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 10月のロシア・ワールドカップ予選に臨むイングランド代表26名が発表された。渦中のトッテナム・ホットスパーMF、デル・アリも招集。その妥当性について、論議が交わされている。
 
 事の発端は9月4日のスロバキア戦だ。イングランドが2-1で勝利したそのゲーム中に、デル・アリは中指を立てるジャスチャーを見せた。その様子はテレビ映像にもはっきりと捉えられていたが、誰に向けたものは判然とせず、後日アリは、「(同僚の)カイル・ウォーカーに対するものだった」と説明。「そうであっても気分を害したのなら謝罪しなければならない」とSNSに綴っていた。
 
 FIFA(国際サッカー連盟)の規律委員会はさっそく調査を開始。FA(イングランド・サッカー協会)は全面的な協力を約束し、最終的にその裁定に従うとの声明を出していた。
 
 ところが、あれから3週間が経ってもいまだFIFAからの具体的なアクションはない。FAはFIFAに早急な採決を文書で求め、FIFAは「水曜日にヒアリングを行ない、木曜日に決定する」としたが、調整が難航。あと数日はかかる見込みと伝えられた。
 
 困ったのが、ガレス・サウスゲイト代表監督だ。スリーライオンズ(代表チームの愛称)は10月5日にスロベニア戦、同9日にリトアニア戦を戦う。予選最後の2連戦で、2ポイント以上を上積みすれば本大会出場が決まる。出場停止になるかもしれないアリを招集すべきか否か。指揮官はひとまず、21歳の攻撃的MFを呼んだが、試合で起用できる確証はない。
 
「デルは軽率な行動だったと反省しているし、ペナルティーによって失望を味わってもしょうがないと覚悟もしている。それゆえに早く決めてほしいのだが、こればかりは急いてもどうにもならない」
 
 英国の衛星放送局『Sky Sports』が独自に入手した情報によると、アリへのペナルティーは最大で公式戦4試合の出場停止になるようで、その最大数で落ち着く可能性が高まっているという。もそれが正しいなら、憂慮すべき事態となる。今回の予選2試合が終われば、次の公式戦はワールドカップ本大会までない。アリはグループリーグ最初の2試合の欠場を余儀なくされるのだ。
 
 はたしてFIFAはどんな決断を下すのか!? FAとサウスゲイト監督、そして当人のアリは祈るような気持ちだろう。結果は一両日中に公表される予定だ。
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