７試合で11ゴール――トッテナムに所属するイングランド代表FWのハリー・ケインが止まらない。マウリシオ・ポチェティーノ監督は、レアル・マドリーのクリスチアーノ・ロナウドを引き合いに出して絶賛している。
 
　ケインは、現地時間９月26日のチャンピオンズ・リーグ（CL）で、APOELを相手にハットトリックをマーク。前半に左足（39分）、後半に右足（62分）と頭（67分）でネットを揺らし、３-０の快勝に貢献。今シーズンのCL２試合で５得点と、堂々のランキングトップに立っている。
 
　８月のプレミアリーグでは３試合ノーゴールだったケイン。しかし、９月に入ってからは、代表戦を含む公式戦７試合で11得点とゴールを量産。データサイト『Opta』によると、2017年の公式戦で34得点をマークしており、これはプレミアリーグのクラブの選手としては最多の数字だ。
 
　また、英国メディア『BBC』は、APOEL戦で今年６度目のハットトリックを記録したケインが、トッテナムでの通算ゴール数を108得点（歴代３位）に伸ばしたと報道。クラブの歴史を代表するガリー・リネカーやユルゲン・クリンスマンといった名立たるストライカーたちをもすでに上回った。
 
　BBCにコメントしたトッテナムのレジェンドであるグレン・ホドル氏は、「クラブ史上最高のストライカーになれる」と称賛。そんなOBの発言を受け、ケインは『BTスポーツ』で「大変な褒め言葉だ。僕はただ、今やっていることを続けるだけだよ」と、偉大な先達からの賛辞に恐縮している。
 
　今週、ケインに「惚れ込んでいる」と話していたポチェティーノ監督も、エースを改めて絶賛。英紙『テレグラフ』によると、アルゼンチン人指揮官は「クリスチアーノはファンタスティックで世界有数の選手だ」と述べつつ、、ケインがC・ロナウド以上の評価に値するとの見解を示した。
 
「ハリーも有数の選手だし、もっと良くなるだろう。なぜなら、彼は若いからだ。それぞれファンタスティックだから、比較はできないけどね。両方とも全く異なるタイプの選手だし、クリスチアーノはメインのストライカーじゃない。ハリーは、ゴール前で特別なものを持っているんだ」
 
　ブレイクした2014-15シーズンから、毎年のようにゴールを量産しているケイン。ワールドクラスのストライカーかどうかが常に話題となるトッテナムのエースは、この先、どこまで飛躍するだろうか。