ケイタと並んでラツィオの未来を担うビッグタレント。
【ラツィオ】トゥンカラとの契約を延長
シモーネ・インザーギ監督の下でコッパ・イタリア・プリマベーラ(U-19)を制したラツィオで、来シーズンのトップチーム昇格が確実視されているひとりが、96年生まれのママドゥ・トゥンカラだ。2015年までのプロ契約をクラブは2018年まで延長し、年俸も15万ユーロ(約2100万円)から段階的にアップするという条件をつけた。
2012年夏にバルセロナのカデテA(15、16歳のカテゴリー)から引き抜いたセネガル系スペイン人は、今シーズンのカンピオナート・プリマベーラで12試合に出場して10得点という活躍を見せ、すでにトップチームでのベンチ入りも果たしている。トップチームでレギュラーの座をうかがう95年生まれのバルデ・ディアオ・ケイタと並んで、ラツィオの未来を担うビッグタレントだ。
【チェルシー】フィテッセとの友好関係が問題化
チェルシーが獲得した若手選手を次々とエールディビジのフィテッセに送り出していることは広く知られている通り。オーナーのロマン・アブラモビッチと、フィテッセのアレクサンドル・チグリンスキー会長は、ロシアに本拠を置く投資会社スネジリの共同オーナーであり、この友好関係をフットボールビジネスにも積極的に活用しているというわけだ。
ところが、フィテッセの前会長だったメラブ・ジョルダニアが数日前、両者の間にはアンフェアな提携関係があると暴露して、スキャンダルの火種になっている。
ジョルダニアによれば、チェルシーは、フィテッセが必要としない選手を強引にレンタルで送り込んだだけでなく、新戦力(ケルビン・レールダム)の補強を妨害したり、エースストライカーだったウィルフリード・ボニ(現スウォンジー)の売却を強要するなどして、フィテッセがチャンピオンズ・リーグ出場権を得られないよう工作したとのこと。UEFAは、資本関係にあるクラブが同じコンペティションに同居するのを禁じており、もしチェルシーとフィテッセがともにCLに出場した場合、これに間接的に抵触する可能性があったため、回避しようとしたのだという。UEFAはすでに調査に着手している模様だ。
【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
シモーネ・インザーギ監督の下でコッパ・イタリア・プリマベーラ(U-19)を制したラツィオで、来シーズンのトップチーム昇格が確実視されているひとりが、96年生まれのママドゥ・トゥンカラだ。2015年までのプロ契約をクラブは2018年まで延長し、年俸も15万ユーロ(約2100万円)から段階的にアップするという条件をつけた。
2012年夏にバルセロナのカデテA(15、16歳のカテゴリー)から引き抜いたセネガル系スペイン人は、今シーズンのカンピオナート・プリマベーラで12試合に出場して10得点という活躍を見せ、すでにトップチームでのベンチ入りも果たしている。トップチームでレギュラーの座をうかがう95年生まれのバルデ・ディアオ・ケイタと並んで、ラツィオの未来を担うビッグタレントだ。
【チェルシー】フィテッセとの友好関係が問題化
チェルシーが獲得した若手選手を次々とエールディビジのフィテッセに送り出していることは広く知られている通り。オーナーのロマン・アブラモビッチと、フィテッセのアレクサンドル・チグリンスキー会長は、ロシアに本拠を置く投資会社スネジリの共同オーナーであり、この友好関係をフットボールビジネスにも積極的に活用しているというわけだ。
ところが、フィテッセの前会長だったメラブ・ジョルダニアが数日前、両者の間にはアンフェアな提携関係があると暴露して、スキャンダルの火種になっている。
ジョルダニアによれば、チェルシーは、フィテッセが必要としない選手を強引にレンタルで送り込んだだけでなく、新戦力(ケルビン・レールダム)の補強を妨害したり、エースストライカーだったウィルフリード・ボニ(現スウォンジー)の売却を強要するなどして、フィテッセがチャンピオンズ・リーグ出場権を得られないよう工作したとのこと。UEFAは、資本関係にあるクラブが同じコンペティションに同居するのを禁じており、もしチェルシーとフィテッセがともにCLに出場した場合、これに間接的に抵触する可能性があったため、回避しようとしたのだという。UEFAはすでに調査に着手している模様だ。
【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)