[CL準決勝・第1レグ]R・マドリー 3-0 A・マドリー/5月2日/サンチャゴ・ベルナベウ
昨シーズンはPK戦負け、3シーズン前は終了間際の失点で追い付かれて逆転負けと、決勝戦で宿敵マドリーに欧州制覇を阻まれて大きな失望を味わってきたA・マドリー。その雪辱を誓って臨んだ敵地での第1レグだったが、見事なほどの返り討ちに遭ってしまった。
3点を奪われての敗北で、決勝戦進出は非常に難しいものとなったが、ディエゴ・シメオネ監督はまだ白旗を上げていない。さばさばと敗戦を振り返った闘将は、ホームでの大逆転を誓った。
今シーズンのリーガ・エスパニョーラでは1分け1敗。CLではチャンピオンズ・カップ時代を含めて1勝2分け5敗と大きく負け越しており、最後の勝利は1958-59シーズンという分の悪いライバル相手に、A・マドリーは5月10日、“奇跡”を起こせるか!?
そのカギを握るであろうシメオネ監督の試合後コメントは、以下の通りだ。(『ESPN』より)
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サッカーでは時に、予測し得ないことが起こるものだ。私はまだ、チャンスはあると考えている。今日のことは忘れ、しっかり休息をとって体力を回復し、日曜日の試合(リーガ・エスパニョーラのエイバル戦)に備えたい。
これ以上ないほどに困難な状況となってしまったが、最後の瞬間まで、我々は可能性を疑うことなく、勝利に向かって戦うだけだ。
前半は両チームともにややプレーが不正確で、我々には危機感もあった。ガメイロの得点機が(マドリーのGK)ナバスによって阻まれたのに対し、マドリーはしっかりゴールを決めてきた。
後半はボールをキープできるようになったが、チャンスを作り出すことができなかった。逆にスペースを空けてしまったところをマドリーに衝かれ、幾つかチャンスを作られて、ゴールを奪われてしまった。
今日のマドリーは、我々よりも良いチームだった。彼らはしっかりチャンスを活かした。おめでとうと言わなければならないだろう。
どれだけ可能性が低くとも、チャンスがある以上、諦めずに戦う。今はとてもリラックスしている。第2レグでは、“不可能”に挑戦してやろう! 我々はアトレティコ・マドリーだ。出来ないことなどない!