後半は両チームともにシュートも少なく、膠着状態が続いた。

これまでと比べれば、効果的なプレーの回数は少なかった香川だが、それでも相手にとって脅威だったことに変わりはない。一方、長谷部が長期離脱中のフランクフルトは7試合白星なしとなった。 (C) Getty Images

警告・退場:なし (C) SOCCER DIGEST
4月15日、ブンデスリーガ第29節が行なわれ、ドルトムントは3-1でフランクフルトを下した。
チャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝・第1レグのモナコ戦から中2日で迎えたホームゲーム。ハードスケジュールに加え、チームバスへのテロによる精神的な影響などもあり、コンディションが懸念されたドルトムントだが、いきなり先制点を奪った。
2分、プリシッチのパスを受けたオーバメヤンがダイレクトでDFラインの裏に浮き球を送る。パスはやや大きくなり、GKがキャッチしようとするが、快足プリシッチが先に追い付いて振り向きざまに中央へクロスを入れると、ロイスが跨ぎヒールでゴールに流し込んだ。
ようやく怪我が回復し、リーガでは6試合ぶりの出場を果たしたロイスがいきなりゴールを奪ったドルトムントは主導権を握り、簡単にボールを繋いで再三相手ペナルティーエリア前まで迫っていく。
絶好調の香川は正確なボールコントロールを見せ、ワントップのオーバメヤンに好パスを送る。19分にはこぼれ球を拾い、技巧的なドリブルでエリア内に侵入したが、シュートはGKフラデツキーに阻まれた。
対するフランクフルトは、ドルトムントのサイドの守備が安定しないところを突き、9分にファビアン、21分、22分にガチノビッチが決定的なシュートを放つが、シュートミスやGKビュルキのファインセーブでチャンスを活かせない。
しかし29分、オツィプカが左サイドでマイナスに中央へ折り返すと、エリア前で受けたファビアンが右足を一閃。ボールはゴール右隅に突き刺さり、ついにフランクフルトで同点とした。
強烈なミドルによって追い付かれたドルトムントは、5分後に仕返しに成功する。最後尾からパパスタソプーロスがドリブルで突き進み、マスカレルを綺麗にかわすと、弾丸ライナーをゴール左隅に叩き込んだのである。
リードを奪ったまま後半に入ったドルトムントは、前半同様にボールポゼッションで上回りながら試合を進めていく。58分にはデンべレの左からのクロスにオーバメヤンが中央で飛び込んだものの、決定的なシュートはクロスバーを越えていった。
しかし、このプレーを最後に試合は盛り上がりに欠けたまま進んでいく。前半同様、攻め手に欠けるフランクフルトはもちろん、ドルトムントも疲労のせいか、効果的なプレーが激減し、なかなか相手ゴールに迫れなくなったからだ。
69分にフランクフルトのファビアンがきわどいミドルを放った以外は、両チームがフィニッシュまで持ち込む場面が見られないまま、試合は終盤に突入していった。
79分、交代出場のカストロが左サイドにスルーパスを通し、これを受けたシュメルツァーのクロスにオーバメヤンが頭で合わせて、ドルトムントは久々に決定機を迎える(シュートはクロスバーの上)。
そして86分、シャヒンの自陣からの好パスを受けたデンべレが絶妙のタイミングでDFラインの裏に通すと、抜け出したオーバメヤンが今度こそゴールに流し込み、膠着時間の長かった試合を終わらせた。
香川も後半は疲労の色が見え、得意とするターンの際にバランスを崩したり、普段だったら通るパスがカットされたりもした。
しかし、アディショナルタイムに自らドリブルで持ち込んでから左のデンべレに預け、ゴール前に走り込んでリターンを受けると、振り向きざまに角度のない位置から鋭いシュート。GKの好守に遭ったものの、最後はキレのあるプレーで締めてみせた。
ドルトムントは前節バイエルン戦、CLモナコ戦と続いた連敗をストップ。次戦は19日、モナコのホームでリターンマッチ臨む。その後もボルシアMG戦(22日)、DFBカップ準決勝のバイエルン戦(26日)、ホッフェンハイム戦(29日)と、4月の厳しい戦いは続いていく。
【ハイライト動画】ロイスの鮮やかヒール弾を皮切りに3発快勝!香川も躍動で負傷のDFに勝利を捧げる|ドルトムント 3-1 フランクフルト
チャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝・第1レグのモナコ戦から中2日で迎えたホームゲーム。ハードスケジュールに加え、チームバスへのテロによる精神的な影響などもあり、コンディションが懸念されたドルトムントだが、いきなり先制点を奪った。
2分、プリシッチのパスを受けたオーバメヤンがダイレクトでDFラインの裏に浮き球を送る。パスはやや大きくなり、GKがキャッチしようとするが、快足プリシッチが先に追い付いて振り向きざまに中央へクロスを入れると、ロイスが跨ぎヒールでゴールに流し込んだ。
ようやく怪我が回復し、リーガでは6試合ぶりの出場を果たしたロイスがいきなりゴールを奪ったドルトムントは主導権を握り、簡単にボールを繋いで再三相手ペナルティーエリア前まで迫っていく。
絶好調の香川は正確なボールコントロールを見せ、ワントップのオーバメヤンに好パスを送る。19分にはこぼれ球を拾い、技巧的なドリブルでエリア内に侵入したが、シュートはGKフラデツキーに阻まれた。
対するフランクフルトは、ドルトムントのサイドの守備が安定しないところを突き、9分にファビアン、21分、22分にガチノビッチが決定的なシュートを放つが、シュートミスやGKビュルキのファインセーブでチャンスを活かせない。
しかし29分、オツィプカが左サイドでマイナスに中央へ折り返すと、エリア前で受けたファビアンが右足を一閃。ボールはゴール右隅に突き刺さり、ついにフランクフルトで同点とした。
強烈なミドルによって追い付かれたドルトムントは、5分後に仕返しに成功する。最後尾からパパスタソプーロスがドリブルで突き進み、マスカレルを綺麗にかわすと、弾丸ライナーをゴール左隅に叩き込んだのである。
リードを奪ったまま後半に入ったドルトムントは、前半同様にボールポゼッションで上回りながら試合を進めていく。58分にはデンべレの左からのクロスにオーバメヤンが中央で飛び込んだものの、決定的なシュートはクロスバーを越えていった。
しかし、このプレーを最後に試合は盛り上がりに欠けたまま進んでいく。前半同様、攻め手に欠けるフランクフルトはもちろん、ドルトムントも疲労のせいか、効果的なプレーが激減し、なかなか相手ゴールに迫れなくなったからだ。
69分にフランクフルトのファビアンがきわどいミドルを放った以外は、両チームがフィニッシュまで持ち込む場面が見られないまま、試合は終盤に突入していった。
79分、交代出場のカストロが左サイドにスルーパスを通し、これを受けたシュメルツァーのクロスにオーバメヤンが頭で合わせて、ドルトムントは久々に決定機を迎える(シュートはクロスバーの上)。
そして86分、シャヒンの自陣からの好パスを受けたデンべレが絶妙のタイミングでDFラインの裏に通すと、抜け出したオーバメヤンが今度こそゴールに流し込み、膠着時間の長かった試合を終わらせた。
香川も後半は疲労の色が見え、得意とするターンの際にバランスを崩したり、普段だったら通るパスがカットされたりもした。
しかし、アディショナルタイムに自らドリブルで持ち込んでから左のデンべレに預け、ゴール前に走り込んでリターンを受けると、振り向きざまに角度のない位置から鋭いシュート。GKの好守に遭ったものの、最後はキレのあるプレーで締めてみせた。
ドルトムントは前節バイエルン戦、CLモナコ戦と続いた連敗をストップ。次戦は19日、モナコのホームでリターンマッチ臨む。その後もボルシアMG戦(22日)、DFBカップ準決勝のバイエルン戦(26日)、ホッフェンハイム戦(29日)と、4月の厳しい戦いは続いていく。
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