4月12日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ準々決勝、ドルトムントはホームでの第1レグを2-3で落としたが、香川は1ゴール1アシストとチームの全ゴールに絡む活躍を披露した。
試合後、トゥヘル監督は爆発事件の翌日に試合開催を決定したUEFAに怒りを露わにしたが、選手たちは精神的ダメージを抱えたまま試合に臨むこととなり、「集中できなかった」と語る者も少なくなかった。
そんななか、香川は自身のブログにおいて「気持ちの部分で整理するのは難しかったです。ただ、僕はピッチの上で良いプレーをすることに集中して試合に臨みました」と記したように、厳しい状況下においてもハイレベルなパフォーマンスでスタジアムを沸かせた。
ドイツメディアは、ミス絡みの失点が続いてホームゲームを落としたにもかかわらず、このような状態でも戦いに臨んだドルトムントを称えたが、香川は「バルトラのためにもなんとか勝利したかった」と、結果については悔しさを垣間見せている。
同ブログでは、心配したファンへの感謝の気持ちを述べるとともに、爆発事件については「なんと言葉にしたら良いか分かりません」と現在の心情を吐露した香川。最後は「また次も試合は続きます。切り替えて頑張ります」という言葉で締めた。
モナコ戦では、厳しいプレッシャーを受けながらもこれをものともせずに効果的なパスを通し続ける一方で、これまで以上にゴールへの強い意欲を示し、タイミングの良い前線への飛び出しで味方のパスを引き出す動きを見せた。
相手にとって脅威であり続けた香川は、1ゴール1アシスト(限りなく自身のゴールに近いアシスト!)という結果を残し、地元メディアからはチーム最高の評価を受けた。
逆転での準決勝進出のためには、19日に行なわれる敵地での第2レグで、2点差勝利、もしくは4ゴール以上を奪っての1点差勝利が必要となる。重要かつ困難な試合で鍵を握るであろう香川。次なる戦いに向け、束の間の休息のなかで少しでも心の傷が癒されることを願いたい。