ハリルジャパンの強みは"カメレオン戦術"。長友、原口が明かすその真相とは?

カテゴリ:日本代表

飯尾篤史

2017年03月27日

GK川島の起用は、驚き以外のなにものでもなかった。

守りを固めてくると予想されるタイ相手に、ハリルホジッチ監督はどんな戦術を採用するのか。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 カメレオンのような――。
 対戦相手やシチュエーションに応じてメンバーと戦い方を変えるハリルジャパンについて、長友佑都はそんな表現で形容した。
 
 昨年10月、アウェーのオーストラリア戦では左サイドバックに槙野智章を起用し、変則3バックのような形を取って守備的に戦った。
 
 11月、ホームのサウジアラビア戦では好調だった大迫勇也と久保裕也をスタメンに抜擢し、ハイプレスをかけてショートカウンターを繰り出した。
 
 アウェーで戦った3月23日のUAE戦では、アンカーを置いた4−3−3を初めて採用。UAEのストロングポイントである10番のイスマイル・マタルと21番のカーリーヘア、オマル・アブドゥルラフマンを封じ、相手のディフェンスラインの裏を狙った。
 
 こうした戦い方の効用について、長友が語る。
「(メンバーが変わることで)選手間の競争も出てくるし、相手も僕らのことを読めないと思う。相手も僕らのことを研究していると思うけど、毎試合フォーメーションが変わっていい試合をされると、戸惑うんじゃないかと思いますね」
 
 相手が戸惑うのも、当然のことだろう。なにせGK川島永嗣の起用は、取材をしているこちらにとっても驚きだったし、アンカーを置いた4−3−3だって初めて目にするものだったのだから。
 
 その4−3−3の採用と、今野泰幸のインサイドハーフでの起用は、UAE戦におけるひとつのハイライトと言っていいだろう。
 
「今野は素晴らしいプレーをしてくれた。ここ3試合、G大阪でどんなプレーをしているか追跡して、そこでアイデアが浮かんだ」
 
 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は試合後、そう明かした。
 
 今季のG大阪は3バックを採用しているが、中盤はアンカーの遠藤保仁とインサイドハーフの今野、倉田秋の3人によって形成されている。本来のボランチよりも一列前に入り、得意のボール奪取からそのままの勢いで攻撃に参加し、公式戦で3得点をマークしている今野の活躍と起用方法をヒントにした――。
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