ルカクとの直接対決も制したケイン。
「one season wonder ! (1シーズンだけの男)」
トッテナムのFWハリー・ケインが「一発屋」に終わる危険性がメディアで指摘されたのは、昨シーズン前半戦のことだ。
最終的には2年連続でプレミアリーグの得点数を20ゴールの大台に乗せ(25得点)、スタメン定着1年目に記録した21得点が「まぐれ」ではないと証明する自身初のトップスコアラーに輝いた。
とはいえ、23歳のCFは今シーズン序盤にも「昨シーズンで終わりか?」と不安視され、開幕3戦で快音が聞かれなかっただけで、「ゴールがない」と騒がれたのだ。
しかし実際は、ここまで19得点と3年連続のプレミア20点台が確実。27節のエバートン戦(〇3-2)での2得点で、この日は1ゴールに終わった相手エースのロメル・ルカクを抑えて、リーグ得点王争いでも単独首位に立った。これを「本物の実力」と言わずして何と言うだろうか?
過敏なメディアの反応は、貴重な国産若手FWへの期待の裏返しかもしれない。同時に、ケインにずば抜けた要素がないというイメージもあるのだろう。この点は、同い年だが外国人で、「モンスター」と呼ばれるフィジカルを持つルカクとは対照的だ。
思えば当のトッテナムも、マウリシオ・ポチェティーノ体制が誕生した3年前の夏には、前シーズンにユース上がりのケインがトップチームで起用され始めていたにもかかわらず、チェルシーからルカク獲得を模索していた。
たしかにケインは、フィジカルもスピードも、列強国の強者が揃うプレミアリーグのFWの中では「並」で、テクニカルなドリブルがあるわけでもない。しかし、全てのプレーの水準が高く、まさにオールラウンダーと理解できるFWでもある。
エバートン戦での2ゴールはその好例と言えるだろう。
先制点は、敵DFにすれば危険度が低いように見える位置からの正確無比なミドルシュートによるもので、2点目は相手のリスタートの失敗に乗じてGKとの1対1を冷静に制していた。
無から有を生むようなゴール、そして今回は味方からパスをもらったが、最前線からのプレッシングで敵のミスを誘って決定機をもぎ取ろうとする姿勢は、現時点でケインがルカクにCFとして勝っている点である。
トッテナムのFWハリー・ケインが「一発屋」に終わる危険性がメディアで指摘されたのは、昨シーズン前半戦のことだ。
最終的には2年連続でプレミアリーグの得点数を20ゴールの大台に乗せ(25得点)、スタメン定着1年目に記録した21得点が「まぐれ」ではないと証明する自身初のトップスコアラーに輝いた。
とはいえ、23歳のCFは今シーズン序盤にも「昨シーズンで終わりか?」と不安視され、開幕3戦で快音が聞かれなかっただけで、「ゴールがない」と騒がれたのだ。
しかし実際は、ここまで19得点と3年連続のプレミア20点台が確実。27節のエバートン戦(〇3-2)での2得点で、この日は1ゴールに終わった相手エースのロメル・ルカクを抑えて、リーグ得点王争いでも単独首位に立った。これを「本物の実力」と言わずして何と言うだろうか?
過敏なメディアの反応は、貴重な国産若手FWへの期待の裏返しかもしれない。同時に、ケインにずば抜けた要素がないというイメージもあるのだろう。この点は、同い年だが外国人で、「モンスター」と呼ばれるフィジカルを持つルカクとは対照的だ。
思えば当のトッテナムも、マウリシオ・ポチェティーノ体制が誕生した3年前の夏には、前シーズンにユース上がりのケインがトップチームで起用され始めていたにもかかわらず、チェルシーからルカク獲得を模索していた。
たしかにケインは、フィジカルもスピードも、列強国の強者が揃うプレミアリーグのFWの中では「並」で、テクニカルなドリブルがあるわけでもない。しかし、全てのプレーの水準が高く、まさにオールラウンダーと理解できるFWでもある。
エバートン戦での2ゴールはその好例と言えるだろう。
先制点は、敵DFにすれば危険度が低いように見える位置からの正確無比なミドルシュートによるもので、2点目は相手のリスタートの失敗に乗じてGKとの1対1を冷静に制していた。
無から有を生むようなゴール、そして今回は味方からパスをもらったが、最前線からのプレッシングで敵のミスを誘って決定機をもぎ取ろうとする姿勢は、現時点でケインがルカクにCFとして勝っている点である。