現地時間３月４日、ローマのオリンピコでセリエA27節のローマ対ナポリ戦が開催された。

 
　２位ローマは４-２-３-１を採用。２列目はサラーがベンチスタートとなり、右からペロッティ、ナインゴラン、エル・シャーラウィが入った。一方、３位ナポリはいつもの４-３-３で、CFは故障から復帰済みのミリクではなく引き続きメルテンスが入った。
 
　序盤はナポリが押し込み、12分にはメルテンスがフリーでヘディング。徐々にローマも盛り返して好機も作ったが、先制したのはナポリだった。
 
　26分、中盤でハムシクが上手く前を向くと、正確な縦のスルーパス。オフサイドラインのギリギリで裏に抜けたメルテンスは、GKシュチェスニーの鼻先でボールを浮かす見事なシュートを決めた。
 
　その後、ローマは32分にストロートマン、41分にエル・シャーラウィが決定機を迎えるもゴールは奪えず。ナポリの１点リードでハーフタイムを迎えた。
 
　後半はローマが猛攻を仕掛けるものの、逆に50分、ナポリが追加点を挙げる。インシーニェが左サイドから上げたクロスを、中央で敵のマークを外したメルテンスが右足で流し込んだ。
 
　２点のビハインドを背負ったローマのスパレッティ監督は52分、一気に２枚代えを決断する。エル・シャーラウィとファシオを下げて、サラーとB・ペレスを投入した。
 
　攻撃力の高い２人でローマがやや勢いづいたため、ナポリは66分にジョルジーニョをディアワラに交代。アンカーをより守備力の高いタイプに変え、ディフェンスを強化した。
 
　直後の70分、判定に不満を抱いてレフェリーに暴言を吐いたナポリのサッリ監督が退席処分。74分に足を痛めたメルテンスをジエリンスキ、79分にハムシクをミリクに代え、交代枠を使い切った。
 
　ローマも79分にデ・ロッシとパレデスを交代させ、同じく交代枠を使い切った。ベンチスタートだったトッティに出番は訪れなかった。
 
　84分、ナポリはログがドリブルからシュートを放つもGKシュチェスニーのスーパーセーブに遭う。逆にローマも86分がペナルティーエリア内でサラーがシュートするも惜しくもポストに弾かれた。
 
　しかし89分、ローマが１点を返す。左サイドをペロッティが突破してグラウンダーのクロスを上げると、中央で待ち構えていたストロートマンが左足で流し込んだ。
 
　ローマはそのままアディショナルタイムに何度も相手陣内に攻め込むも、敵守護神レイナのスーパーセーブ連発もあってゴールは奪えなかった。
 
　結局、アウェーのナポリが２-１で勝利して、ローマとの勝点差を２ポイントまで縮める。セリエAの１～２位に与えられるチャンピオンズ・リーグのストレートイン（グループステージから参加）争いがより熾烈となった。

【ハイライト動画】メルテンスが鮮やか２発！上位対決を制する｜ローマ １-２ ナポリ