74分で退いた武藤だが、コンディションの良さを窺わせた。

オフサイドで取り消されたゴールの場面以外、シュートを打つ機会もなかった武藤(左端)だが、決して動きを止めることなく、状況打破のために力を尽くした。 (C) Getty Images

警告:マ=グバミン(54分)、ハイロ(75分) ド=シュールレ(75分) (C) SOCCER DIGEST
1月29日(現地時間)、ブンデスリーガ第18節が行なわれ、マインツとドルトムントの一戦は1-1の引き分けに終わった。
マインツはヒザの負傷が癒えた武藤が前節に続いての2戦連続スタメン入りを果たしたが、一方の香川はベンチスタートとなった。
試合はドルトムントが開始直後から積極的に仕掛け、開始3分で先制する。中盤でボールを奪取し、シュールレが持ち込んで前線の空いたスペースにパスを通すと、抜け出したロイスは余裕を持ってシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。
開始早々のゴールで気を良くしたドルトムントは、厳しいプレッシングで相手からボールを奪い、巧みにボールを繋いで好機を作り出すなど、好守で充実したプレーを披露する。
対するマインツは、良いかたちでボールを持つことができず、前線の武藤がまともにボールをキープできたのは12分になってからだった。
その武藤は、精力的にボールを追い回し、ポストプレーも確実にこなす。マークについたパパスタソプーロスとのフィジカル対決でも引けを取らないなど、コンディションの良さを感じさせた。
そして14分には、最終ラインからの縦パスに抜け出し、GKの位置を見定めてシュートを放ちゴールネットを揺らしたが、オフサイド判定。復帰後初ゴールはならなかった。
試合は開始の10分過ぎまではドルトムントが完全に押し込んでいたものの、そこからマインツが盛り返すかたちで進み、互いに決定的な場面もなく前半を終えようとしていたが、43分、ドルトムントはオーバメヤンが完全に抜け出して決定機を迎える。
しかし、ここでマインツのGKレスルが思い切ってペナルティーエリアを飛び出し、オーバメヤンのプレーを遅らせる好プレー。その後に与えたCKでは、パパスタソプーロス、ピシュチェクに連続してきわどいシュートを許したが、これを凌いで前半を終えた。
後半、ペースを掴んだのはホームチーム。ボールポゼッションは相手が上回るものの、カウンターが効果を発揮し、前半以上に敵陣に侵入し、ゴールに近付いていった。
武藤は53分、パパスタソプーロスと競り合い、抜け出そうとしたところで倒されて、左サイドの良い位置でFKを得るなど、自身は得点機に恵まれないながらも、懸命に動いてチャンスを作ろうとした。
対するドルトムントは、後半に入ってまともな攻撃を見せたのは61分になってから。カストロの左からのクロスにシュールレがダイレクトで合わせたが、鋭いシュートは相手DFに当たって枠を外れた。
66分にピシュチェクのクロスをオーバメヤンが頭で合わせ(シュートは相手DFがブロック)、78分にはシュールレが角度のないところから鋭いシュートを放ったが、ドルトムントに追加点は生まれず。効果的な攻撃は、これまでの試合に比べても非常に少なかった。
もっとも、マインツもゴール前までボールを持ち込んでも、ラストパスの精度の低さとアイデアの乏しさにより、決定的な場面を作り出すことはできないまま、終盤に突入していった。
しかし83分、相手のFKを防いでから反撃に出たホームチームは、エズトゥナリが好判断で右からクロスを入れる。これを逆サイドから走り込んだラッツァがダイナミックなヘッドでゴールに突き刺した。
終盤での同点劇に勢い付いたマインツは、直後にもきわどいクロスでドルトムントに冷や汗をかかせ、アディショナルタイムにはデ・ブラシスがわずかにゴール左に外れるシュートを放った。
試合終了。勝点1を分け合う結果となったが、序盤だけしか良さを発揮できずに1点を守り切れなかったチームと、盛り返して追い付いたチームとでは、試合後の表情は明らかに違っていた。
武藤は前節(89分)よりも早い74分でピッチを去ったが、コンディションは上がってきていることが窺え、今後に向けて期待は高まった。一方、90分間をベンチで過ごすこととなった香川。怪我人も復帰し、今後はさらに厳しいチーム内競争を強いられることとなる。
マインツはヒザの負傷が癒えた武藤が前節に続いての2戦連続スタメン入りを果たしたが、一方の香川はベンチスタートとなった。
試合はドルトムントが開始直後から積極的に仕掛け、開始3分で先制する。中盤でボールを奪取し、シュールレが持ち込んで前線の空いたスペースにパスを通すと、抜け出したロイスは余裕を持ってシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。
開始早々のゴールで気を良くしたドルトムントは、厳しいプレッシングで相手からボールを奪い、巧みにボールを繋いで好機を作り出すなど、好守で充実したプレーを披露する。
対するマインツは、良いかたちでボールを持つことができず、前線の武藤がまともにボールをキープできたのは12分になってからだった。
その武藤は、精力的にボールを追い回し、ポストプレーも確実にこなす。マークについたパパスタソプーロスとのフィジカル対決でも引けを取らないなど、コンディションの良さを感じさせた。
そして14分には、最終ラインからの縦パスに抜け出し、GKの位置を見定めてシュートを放ちゴールネットを揺らしたが、オフサイド判定。復帰後初ゴールはならなかった。
試合は開始の10分過ぎまではドルトムントが完全に押し込んでいたものの、そこからマインツが盛り返すかたちで進み、互いに決定的な場面もなく前半を終えようとしていたが、43分、ドルトムントはオーバメヤンが完全に抜け出して決定機を迎える。
しかし、ここでマインツのGKレスルが思い切ってペナルティーエリアを飛び出し、オーバメヤンのプレーを遅らせる好プレー。その後に与えたCKでは、パパスタソプーロス、ピシュチェクに連続してきわどいシュートを許したが、これを凌いで前半を終えた。
後半、ペースを掴んだのはホームチーム。ボールポゼッションは相手が上回るものの、カウンターが効果を発揮し、前半以上に敵陣に侵入し、ゴールに近付いていった。
武藤は53分、パパスタソプーロスと競り合い、抜け出そうとしたところで倒されて、左サイドの良い位置でFKを得るなど、自身は得点機に恵まれないながらも、懸命に動いてチャンスを作ろうとした。
対するドルトムントは、後半に入ってまともな攻撃を見せたのは61分になってから。カストロの左からのクロスにシュールレがダイレクトで合わせたが、鋭いシュートは相手DFに当たって枠を外れた。
66分にピシュチェクのクロスをオーバメヤンが頭で合わせ(シュートは相手DFがブロック)、78分にはシュールレが角度のないところから鋭いシュートを放ったが、ドルトムントに追加点は生まれず。効果的な攻撃は、これまでの試合に比べても非常に少なかった。
もっとも、マインツもゴール前までボールを持ち込んでも、ラストパスの精度の低さとアイデアの乏しさにより、決定的な場面を作り出すことはできないまま、終盤に突入していった。
しかし83分、相手のFKを防いでから反撃に出たホームチームは、エズトゥナリが好判断で右からクロスを入れる。これを逆サイドから走り込んだラッツァがダイナミックなヘッドでゴールに突き刺した。
終盤での同点劇に勢い付いたマインツは、直後にもきわどいクロスでドルトムントに冷や汗をかかせ、アディショナルタイムにはデ・ブラシスがわずかにゴール左に外れるシュートを放った。
試合終了。勝点1を分け合う結果となったが、序盤だけしか良さを発揮できずに1点を守り切れなかったチームと、盛り返して追い付いたチームとでは、試合後の表情は明らかに違っていた。
武藤は前節(89分)よりも早い74分でピッチを去ったが、コンディションは上がってきていることが窺え、今後に向けて期待は高まった。一方、90分間をベンチで過ごすこととなった香川。怪我人も復帰し、今後はさらに厳しいチーム内競争を強いられることとなる。