冬開催での変化は? センアーノ神戸初優勝で幕を閉じた全日本少年サッカー大会のいま

カテゴリ:高校・ユース・その他

小林健志

2016年12月30日

前半はセンアーノ神戸が、後半は横浜が流れを掴んだ。

センアーノ神戸が前半に2点を先制。後半は相手の攻勢を凌いで初の栄冠に輝いた。写真:小林健志

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 2016年12月25日~29日、鹿児島県で行われた第40回全日本少年サッカー大会決勝大会。以前は夏休みの時期に行なわれていた大会だったが、昨年の第39回大会から冬休み時期へと開催時期を変更した。日本サッカー協会では小学生年代からのリーグ戦の充実を各都道府県協会に求めており、4月から10月までのリーグ戦の結果をある程度反映した形で都道府県予選を10~11月に行い、12月末に鹿児島県で全国大会を行なう形に変更された。
 
 鹿児島開催2年目となった大会で、決勝まで勝ち上がったのは神奈川県代表・横浜F・マリノスプライマリー(以下横浜FM)、兵庫県代表・センアーノ神戸ジュニア(以下センアーノ神戸)の2チーム。神戸は昨年から全日本少年サッカー大会と入れ替わる形で夏開催に変更となったバーモントカップ全日本少年フットサル大会でも優勝しており、小学生年代のタイトル2冠を狙う形となった。
 
 試合は、かつて香川真司(ドイツ・ドルトムント)を輩出し、ドリブル突破や1対1など個の技術を前面に押し出すセンアーノ神戸が試合の主導権を握った。「前から行って積極的にボールを奪って、1対1の状態を作ってそこで負けないようにカバーも付けずにやろうというプランでやりました」と大木宏之監督が語った通り、激しいプレッシャーから決定機を多く作り出した。
 
 そして15分、PKのチャンスを得たセンアーノ神戸は、キャプテンのDF和田健士朗が落ち着いてゴール右に決めて先制した。勢いに乗る神戸は17分左サイドに開いたFW清水楓之介がペナルティエリア外から放ったミドルシュートがゴール右上に突き刺さり追加点を得た。
 
 後半は2点を追う横浜FMが長短のパスをうまく使ってセンアーノ神戸の選手を動かし、スペースを作り出しながら決定機を作った。後半6分、MF野頼駿介のパスを受けたキャプテンのFW松村晃助がゴールを決めて1点差に詰め寄った。なおも攻める横浜FMだったが、神戸は中盤のMF小幡季生がゴールに向かう相手との球際勝負でことごとく勝ち、攻撃の芽を摘んだ。このまま試合は終了し、2-1で神戸が勝利した。
 
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