スペインのアンチ・ドーピング機関「AEPSAD」が、セビージャのMF、サミア・ナスリがドーピング規定に抵触している可能性があるとして調査を開始すると、『ESPN』等が報じている。
 
　今シーズン、マンチェスター・シティからセビージャにレンタル移籍し、今や攻撃の中心として不可欠な存在となっているナスリが疑いを持たれているのは、静脈注射を行なったことである。
 
　規定では、治療目的以外の静脈注射は原則として禁止とされ、認可された場合でも６時間あたりで50ミリリットルを超える薬品等の注入を禁止しているが、「AEPSAD」によると、ナスリは米国ロサンゼルスのクリニックにて、１リットルの静脈注射を行なったとされている。
 
　これについて、クリニック側はコメントを出しておらず、またセビージャやマンチェスター・Cも状況を把握していないため、現在は事実確認を行なっている最中だという。
 
　調査結果によっては、何らかのペナルティーを科せられる可能性もあるだけに、事態の行方が注目される。