[天皇杯準々決勝]大宮 ４（延長）２ 湘南／12月24日／NACK

　大宮が延長後半に地力を発揮し、延長戦を制して準決勝に駒を進めた。

　試合は立ち上がりから、ともに果敢にゴールを狙うアグレッシブな展開でスタート。しかし、徐々に大宮が泉澤の積極的な仕掛けからリズムを掴むと32分、その泉澤がゴール前での仕掛けからDFをかわしてシュートを放つ。これがゴールネットを揺らし、大宮が先制した。

　その後も江坂やD・ムルジャが決定機を迎えるなど、大宮がチャンスを作り出すが、湘南も70分にワンチャンスをモノにする。石川の敵最終ラインの背後を突いたパスに反応した菊地俊がシュートを放ち、大宮ゴールに突き刺す。湘南が１-１の同点に追いついた。試合は延長に突入した。

　そして延長前半立ち上がりの93分、勝ち越しゴールを挙げたのは湘南だった。途中出場の藤田祥がA・バイアからのロングフィードを頭で合わせゴールネットを揺らす。湘南が２-１とリードする。

　しかし大宮も意地を見せる。延長後半の111分、奥井のクロスからチャンスを広げ、最後はセンターバックの菊地が押し込んで、試合を２-２の振り出しに戻す。

　そしてゲーム終盤の118分、大宮が再逆転に成功する。またも菊地がゴールネットを揺らし、湘南を再び突き放す。さらに終了間際の120分にも大屋がダメ押しの４点目を奪い、勝負あり。

　大宮がホームスタジアムで執念の逆転劇を演じ、ベスト４に駒を進めた。