アーセナルに所属するチリ代表FWのアレクシス・サンチェスが、クラブ誌で語った言葉が物議を醸している。英紙『デイリー・メール』ら複数メディアが伝えている。
 
　2014年にバルセロナからアーセナルに加わったA・サンチェスの現行契約は、18年６月で満了とするが、いまだ契約更新には至っておらず、その去就に注目が集まっている。
 
　そんななか、28歳のチリ代表FWは、クラブが発行している『アーセナル・マガジン』にて、現在の生活について、「時間があれば街を散策するけど、普段は家でリラックスしていたい。ロンドンは人が混雑していて、ストレスなんだ」と語った。
 
　さらにA・サンチェスは休日に自宅での生活を好む理由について、「僕らはいつも試合を戦い、毎日新しい人に会って、たくさんの旅行をしなくてはいけない。だから、少しでもリラックスしたいんだ」と語り、フットボーラーならではの苦悩を明かした。
 
　本人は「僕はアーセナルで幸せだし、スタッフ全員が好きだ」と語っており、またアーセナル発信の誌面上でのコメントなだけあって、噂される退団に直結するものとは考えにくいが、デイリー・メール紙は「彼を取り巻く憶測を加速させるものだ」とした。
 
　アーセナルとの契約延長交渉では、現在の週給13万ポンド（約1900万円）から２倍近い25万ポンド（約3700万円）へのサラリー増額を要求しているというA・サンチェスには、同郷のマヌエル・ペレグリーニが率いる中国の河北華夏が週給40万ポンド（約5900万円）という破格のオファーを送っていると伝えられている。
 
　アーセナルOBのティエリ・アンリが、「アーセナルの未来に必要不可欠な選手だ。もちろん、合意にこぎ着ける必要がある。しかし、アーセン（ヴェンゲル監督）がそんな額を支払うとは思えない」と語っているA・サンチェスとの交渉の結末は、はたしてどうなるのだろうか？　監督ながら強化全般を取り仕切るヴェンゲルの決断に注目が集まる。