ミラン、スソの技あり2ゴールでダービー勝利目前も、土壇場で追い付かれる

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年11月21日

前半は防戦一方だったミランが先制し、後半もリードしたが…。

スソは鮮やかな2ゴールで存在感を発揮したが、ヒーローになりそこなった。写真は1点目。 (C) Alberto LINGRIA

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警告:ミ=クツカ(22分)、デ・シリオ(32分) イ=コンドグビア(19分)、アンサルディ(49分)、ヨベティッチ(78分)、ペリシッチ(90+3分) (C) SOCCER DIGEST

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 11月20日(現地時間)、セリエA第13節が行なわれ、ミランとインテルの一戦は2-2の引き分けに終わった。
 
 ミランはシルビオ・ベルルスコーニ体制で最後のミラノダービーとなる可能性があり、試合前に、サポーターは巨大な横断幕で、オーナーに30年間の感謝の意を示した。
 
 一方、インテルはピオーリが新監督に就任しての最初の一戦であり、いかなるスタートを切るかが注目されていた。
 
 なお、ミランの本田、インテルの長友はともに、ベンチスタートとなった。
 
 両チームともに必勝を誓うダービーで、より気合いが入っていたのはインテル。激しいプレッシャーを仕掛けた彼らは、ルーズボールをことごとく拾ってボールをキープし続け、ミランを自陣に釘付けにする。
 
 11分にはCKからコンドグビアが打点の高いヘッドでファーストシューを放ったインテルは、14分、25分とペリシッチが決定機を迎えた他、カンドレーバらも積極的に遠目からシュートを放った。
 
 37分にCBのメデルが怪我でムリージョとの交代を余儀なくされるアクシデントがあったものの、前半の大部分の時間帯でインテルは主導権を握り続けた。
 
 一方、ミランはなかなかボールを前に繋ぐことができず、マイボールにしても相手のプレッシャーを受けてすぐに失い、押し込まれた状態で、最終ラインが何とか相手のインテルの攻撃をはね返すという状態が長く続く。
 
 良いかたちで攻撃できたのはわずか2度ほどで、前線のニアングにロングボールを放り込むぐらいしか打開策はなし。まともなシュートは40分のデ・シリオのミドルが初めてという状態だった。
 
 しかし、その2分後にカウンターからバッカがフィニッシュに持ち込むと、試合はややオープンな展開となり、直後にボナベントゥーラが中央から持ち込んで右のスソへ。好調なスペイン人アタッカーはゴールに迫りながら左足を一閃、左隅に突き刺した。
 
 防戦一方だったミランがリードを奪って突入した後半、50分にボナベントゥーラがペナルティーエリア内に侵入して決定機を迎えると、直後にカンドレーバがシュートを放つなど、ややスペースが空いたことで、両チームが攻め合う展開となる。
 
 そして53分、スローインからフリーでボールを受けたカンドレーバが、すかさず右足を振り抜いてゴール右隅に叩き込み、インテルが追い付いた。
 
 しかしその5分後、右サイドをバッカが抜け出してマイナスに折り返すと、これを受けたスソはCBミランダをかわしてゴール左隅に流し込む。1点目に続く彼のファインゴールで、再びミランは勝ち越しに成功した。
 
 その後はインテルが攻め、ミランが堅固な守備でこれをはね返しながら、カウンターで追加点のチャンスを窺うという展開が続く。インテルは65分に長友が登場し、好調スソのマークという重役を任されながらも、機を見て攻撃にも参加し、同点ゴールを目指した。
 
 そして迎えたアディショナルタイム、CKからムリージョが頭で流したところを、ペリシッチが押し込んでゴール。この試合で何度か好機を逃していた彼の一撃により、インテルは土壇場で勝点1を手に入れた。
 
 ともに良さを見せた反面、ミランは守り切れなかったこと、一方のインテルは押し込んでいた前半で先制できず、常に後手を踏んだことなど、やや悔いも残る伝統の一戦となった。

ミランの堅固な最終ラインをなかなか崩せなかったインテルだが、最後の最後でペリシッチ(右端)が決定機をモノにした。 (C) Alberto LINGRIA

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